第35回声楽発表会

日程  2004年7月19(月・祝)
時間  午後1時〜4時
     (リハーサルは午前9時30分〜12時過ぎ)
場所  大阪音楽センター2Fホール

 今年もとうとうやってきました!団員にとっては胃の痛くなるような1年に一度のわが関西合唱団の伝統行事、声楽発表会です。
 団員一人ひとりの歌う力量をアップさせるため、合唱団としては個人個人が声楽の先生につくことをすすめています。その1年の練習の成果を発表する場として声楽発表会は始まり、今年で35年目になります。20年以上連続で参加している人は何人もいますし、後半は講師として参加されているソプラノの金田先生は35年前から参加されたとのことです。
 団からお願いをして声楽教室を持っていただいている先生や指揮者の守屋さんを講師として、講評用紙に一人ひとり「評価すべき点」「今後の課題」を書いていただいています。その上、団員の発表の後に講師の方の感想をいただき、肩のこるお仕事をされたのに曲まで披露していただいています。これが一番の楽しみという団員もいます。そして、後日、参加した団員全員に全員の講評が載った講評用紙が配られます。これがまた、ドキドキものです。
 今年は、新しく入団された方や声楽の先生についていない人、事情で練習が不足した人も気軽に参加できるように、各班(団には5つの班があります。)による小編成の合唱も加えることになりました。1部が小編成5つ、2部が歌曲の部で個人が20人、3部がオペラのアリアの部で個人が9人、計34の発表がありました。また、このためにピアノ伴奏をして下さった方は門さんをはじめ、10人にもなりました。講師の先生方、ピアニストの方々、ありがとうございました。
 さて、結果はどうだったでしょうか?

開始直前に6人の講師の先生やピアニストの方と1Fにて打ち合わせを行います。 講師が長机の出ている講師席に着き、講評用紙を開きます。団員や家族、お知り合いの方などで後ろは満席です。 演奏教育部を代表して、バス1のTさんからごあいさつ。
副指揮者のバス2のYさんの司会で第1部が開幕です。 トップバッターは今回初めて参加された「かわちカルテット」のみなさん。曲目は原田義雄作曲の「いとし子よ」。女声2人はこの5月の定期演奏会後、入団されました。 続いて「きたえ〜班」のドイツ民謡の「ひげのお医者さん」。右端のバスTさんのリードでア・カペラで歌います。
「きたB班」は林学作曲の「ひとつの歌」。伴奏は門さんです。各班、諸事情で人数にずいぶんの開きがあります。
ちなみに、写真は演奏を乱さないよう、全て歌う直前に撮影しています。
「ポマト班」は「夜空ノムコウ」。恐いですね、ア・カペラは!練習では一度もしたことのない失敗が出ました。出だしでつまづき、音程が合いません。途中からやっとはまりましたが・・・・? 1部の最後は「南班」の「ダニー・ボーイ」。これだけ人数がそろうと合唱の厚みが違います。人数が多い分だけ練習も大変でしたが、そこそこのできかな?
第2部は歌曲の部。司会はソプラノ1のUさんにバトンタッチ。 入団1年のアルト2のHさんが初参加!みごと「竹田の子守唄」を熱唱されました。 今年で2回目の参加。テノール2のUさんはイタリア語に挑戦し、「たとえつれなくても」を堂々と歌いきりました。
今年で3回目のソプラノ2のSさんもイタリア語でルッツィの「アヴェ・マリア」。確実に成長しています ソプラノ2のKさんも今年で3回目。曲は「勝利だ、私の心よ(ジャコモ・カリッシミ)」。 アルト1のNさん。曲は「早春賦(中田 章)」。
新入団(再入団)のアルト1のUさん。曲は「悲歌(海の幻)(箕作秋吉)」。 やはり新入団のソプラノ1のKさん。曲は「未知の扉(中田喜直)」。 アルト1のOさん。曲は「白い思い出(山崎 唯)」。
テノール2のNさん。曲は「慕情(S.Fain)」。 ソプラノ2のNさん。曲は「4月(トスティ)」。 ソプラノ1のKさん。曲は「あじさい(團伊玖磨)」。
しばし、休憩を入れて、司会はアルト1のYさん。 ソプラノ2のMさん。曲は「すてきな春に(小林秀雄)」。 ソプラノ1のMさん。曲は「私の偶像よ(ベッリーニ)」。
テノール1のNさん。曲は「マッティナータ(レオン・カヴァレロ)」。 ソプラノ2のYさん。曲は「アヴェ・マリア(ルッツィ)」。 ソプラノ2のOさん。曲は「ラルゴ(ヘンデル)」。
バス1のTさん。曲は「小さな空(武満 徹)」。 レガーテのアルトのAさん。曲は「島原地方の子守唄(宮崎康平)」。 バス2のFさん。曲は「哀れみたまえ、主よ!(ストラデッラ)」。
テノール1のS。曲は「竪琴に寄せて(シューベルト)」。 ここで講師の方は1Fで休憩してもらい、第3部オペラアリアの部がスタート。司会は新入団でしかも音楽の先生だったソプラノ2のTさん。 アルト1のTさん。曲はオペラ「フィガロの結婚」より「ケルビーノのアリア(モーツァルト)」。
ソプラノ2のKさん。曲はオペラ「カプレーティ家とモンテッキ家」より「ジュリエットのアリア ああ幾度か(ベッリーニ)」。 アルト1のMさん。曲はオペラ「イル・トロヴァトーレ」より「炎は燃え上がる(ヴェルディ)」。 ソプラノ1のKさん。曲はオペラ「修道女アンジェリカ」より「母もなしに(プッチーニ)」。
テノール2のYさん。曲はオペラ「アルルの女」より「ありふれた話(チレーア)」。 ソプラノ2のOさん。曲はオペラ「フィガロの結婚」より「スザンナのアリア とうとうその瞬間がきた(モーツァルト)」。 テノール2のTさん。曲はオペラ「愛の妙薬」より「人知れぬ涙(ドニゼッティ)」。
ソプラノ1のMさん。曲はオペラ「魔笛」より「パミーナのアリア(モーツァルト)」。 バス1のTさん。曲はオペラ「エルナニ」より「第1幕 悲しや(ウェルディ)」。 これで34組・人が終了。講師の先生の講評です。金田先生が用事のため途中で帰られています。
西本聡明先生。 橋本佳代子先生。 指揮者の守屋さん。
山田克子先生。 山本禎二先生。 山田先生はロシア語で「緑の木立」。ピアノは豊永佳子さん。
西本先生は喜歌劇「ほほえみの国」より。ピアノは奥様の西本真理さん。 橋本先生は「老人ホームのオルガン」。ピアノは高岡和代さん。 山本先生は服部公一作曲の「カラスの歌」。ピアノは小野寺真弓さん。

 やっと3時間の長きにわたるバトルは終了となりました。
 参加した団員の皆さん、聞いて下さった皆さん、伴奏して下さったピアニストの皆さん、そして何よりも全ての演奏に講評をして下さった上に演奏までしていただいた講師の皆さん、ありがとうございました。また、会場作りやビデオ撮影で活躍されたバスのFさん、接待係として準備していただいた団員のソプラノUさんやTさん、アルトのNさん、会計で腕をふるわれたテノールのNさん、司会で活躍された皆さん、ご苦労様でした。
 この後、講師の皆さんは1Fの控え室にもどり、一服。そして今日の合評会をすることになりました。「昨年に比べて全体としては前進している」「小編成の部は良かった。1年かけてしっかり練習して出てきて欲しい」とのことでした。
 さて、講師の方々からいただいた貴重な講評を全てワープロに打って、22日(木)の団練習では団員に配布できるよう、今日から頑張るぞー!
また、個人発表の写真なので大きな写真はグループだけにしました。参加者の方には「大きな写真の掲載を望む人はご希望に添います。」と言ったところ、若干名の方が希望されました。
【テノール S】