第36回声楽発表会

日程  2005年7月18(月・祝)
時間  午後1時〜4時
     (リハーサルは午前9時30分〜12時過ぎ)
場所  大阪音楽センター2Fホール

 今年もとうとうやってきました!団員にとっては胃の痛くなるような1年に一度のわが関西合唱団の伝統行事、声楽発表会です。(これって昨年と同じで出しです!) 団員一人ひとりの歌う力量をアップさせるため、合唱団としては個人個人が声楽の先生につくことをすすめています。その1年の練習の成果を発表する場として声楽発表会は始まり、今年で36年目になります。
 団からお願いをして声楽教室を持っていただいている先生や指揮者の守屋さんを講師として、講評用紙に一人ひとり「評価すべき点」「今後の課題」を書いていただいています。その上、団員の発表の後に講師の方の感想をいただき、肩のこるお仕事をされたのに曲まで披露していただいています。これが一番の楽しみという団員もいます。そして、後日、参加した団員全員に全員の講評が載った講評用紙が配られます。これがまた、ドキドキものです。
 昨年から、新入団の方や声楽の先生についていない人、事情で練習が不足した人も気軽に参加できるように、各班(団には4つの班があります。)による小編成の合唱も加えることになりました。1部が小編成4つ、2部が歌曲の部で個人が21人、3部がオペラのアリアの部で個人が8人、計33の発表がありました。また、このためにピアノ伴奏をして下さった方は門さんをはじめ、9人にもなりました。講師の先生方、ピアニストの方々、ありがとうございました。
 さて、結果はどうだったでしょうか?

朝の9時30分より会場作り。全団員に呼びかけていますが、残念ながらこの時間に来る人は10人ほど。1階の講師控え室の準備。 2階の会場準備の様子。この後、発声練習をしてから10時頃からここでリハーサル。1人5分の約束ですが、いつの間にか時間が押していきます。 12時50分に1階で講師の方の打ち合わせ。そして講師の方に2階へ上がっていただいて、本番です。
講師の前には講評用紙の載った机があります。講評用紙には名前と曲目の他に声楽歴や1年間の練習回数も記されています! 講師が持つ鉛筆(消しゴム付き)はこの声楽発表会専用の物です! ヴォイストレーナーのバスTさんの総合司会で開始。初めは「きたB班」と「ポマト班」の合同で「その手の中に」。前半をソロやソリで歌いました。うっかりして写真無し!
「きたえー班」はア・カペラでなんと「鉄腕アトム」。定期演奏会の直後にも班練習をしてきました。 ここ数年、新入団のが集中する「南班」は「樫の木」(ブランデル)。一番男女バランスができていたようです。その後にAVANTIが「ロマンチストの豚」を動きを付けて演奏。写真は無し。 司会はバスのIさん。少し休憩を取って2部のソロで歌曲の部に入ります。
第2部は歌曲の部のトップバッターは新入団のアルト1のBさん。曲目は「浜辺の歌」(成田為三)。 続いてのソプラノ2のKさんが「菫」(スカルラッティ)。 アルト1のNさんは「おかあさん」(中田喜直)。
ソプラノ2のAさんは「糸巻き」(ドニゼッティ)。 アルト1のYさんは「アマリリ麗し」(カッチーニ)。 テノール2のNさんは「懐かしきケンタッキーの我が家」(フォスター)。
ソプラノ2のEさんは「六つの子守唄より 風の子供」(中田喜直)。 アルト2のTさんは「悲歌(海の幻)」(箕作秋吉)。 ソプラノ1のUさんは「アルプスの羊飼いの娘」(ロッシーニ)。
テノール1のNさんは「最後の歌」(トスティ)。 アルト2のOさんは「喜ばせてあげて」(ベッリーニ)。 ここでしばし休憩。後半の司会はソプラノのUさんにかわります。
ソプラノ2のMさんは「泣け、ああ、泣け」(G.G.Carissimi)。 ソプラノ1のMさんは「あわれな歌人」(グリンカ)。 ソプラノ2のYさんは「夕べに」(トスティ)。
バス1のTさんは「ラ・スパニョラ」(V.di.Chiara)。 ソプラノ2のOさんは「アヴェ・マリア」(シューベルト)。 ソプラノ2のOさんは「ひと目君を見て」(グリンカ)。
バス2のFさんは「2人の擲弾兵」(シューマン)。 レガーテのアルトのAさんは「よいとまけの歌」(丸山明宏)。 テノール1のSは「ガニュメート」(シューベルト)。
アルト2のFさんは「私を燃え立たせるあの炎」(B.マルチェロ)。ここで、講師の先生は1階にて休憩。 第3部オペラアリアの部がスタート。アルト1のUさんはオペラ「カヴァレリア・ルスティカーナ」より「ママも知るとおり」(マスカーニ)。 ソプラノ2のNさんはオペラ「フィガロの結婚」より「恋とはどんなものかしら」(モーツァルト)。
テノール2のYさんはオペラ「ボエーム」より「冷たき手を」(プッチーニ)。 アルト1のMさんはオペラ「ラ・ファヴォリータ」より「ああ、私のフェルナンド」(ドニゼッティ)。 テノール2のTさんはオペラ「マルタ」より「夢のごとく」(フロート)。
ソプラノ1のMさんはオペラ「モテット」より「アレルヤ」(モーツァルト)。 テノール1のYさんはオペラ「オルフェオとエウリディーチェ」より「エウリディーチェを失いぬ」(グルック)。 いよいよ最後のバス1のTさんはオペラ「シチリア島の夕べの祈り」より「第2幕 ああ、パレルモ」(ウェルディ)。このあと講師の方は1階にて休憩。そして・・・、
ここからは講師の方々のお話と演奏です。最初にAVANTIにも出演した山田克子先生。曲目はグリンカの「愛しい人」。グリンカの日本初のCDの宣伝もされました。「音楽と真剣に向き合う人には音楽の女神がほほえむ」とも。 西本聰明先生はカンツォーネから「わすれな草」。この発表会で「ひとつも曲目が重ならなかったのが不思議」「みんさん、音楽は好きですか?」とおっしゃってました。 橋本佳代子先生は美空ひばりが歌った「一本の鉛筆」。講評は「10年以上声楽を続けている人は成果が出ている。7〜8年の人には奮起して欲しい。」
山本禎二先生もカンツォーネで「マッティナータ」。「定期演奏会に久しぶりに行って感動した。よくやっている。拍手を送りたい。」とほめていただきました。 指揮者の守屋さんからは「誠実に勉強していることに感心した。」「ソプラノの声を聞いていると今回の演奏会で良かったのがわかる。」とまとめられました。 金田康子先生からは「練習中は歌えても、本番で緊張して実力が出せないのは残念。」とのお言葉でした。

 やっと3時間の長きにわたるバトルは終了となりました。
 参加した団員の皆さん、聞いて下さった皆さん、伴奏して下さったピアニストの皆さん、そして何よりも全ての演奏に講評をして下さった上に演奏までしていただいた講師の皆さん、ありがとうございました。また、会場作りやビデオ撮影で活躍されたバスのFさん、接待係として準備していただいた団員のソプラノKさん、アルトのOさん、会計のテノールのNさん、司会で活躍された皆さん、ご苦労様でした。
 この後、講師の皆さんは1Fの控え室にもどり、一服。そして今日の合評会をすることになりました。「誠実に勉強していることに感心した。」「ソプラノの声を聞いていると今回の演奏会で良かったのがわかる。」と評価して下さった一方で、「10年以上続けている人は問題ないが、7、8年の人が問題。」「外国語の歌をやらないと声は伸びないが、意味がわかっているのだろうか。日本語に聞こえてしまっては勉強にならない。」との指摘もいただきました。この課題を胸に、来年は5月7日(日)の第37回の声楽発表会に向けて練習を始めます。
 さて、講師の方々からいただいた一人一人への貴重な講評を全てワープロに打って、25日(月)の団練習では団員に配布しました!また、個人発表の写真なので大きな写真はグループだけにしました。大きな写真を希望される方はご連絡下さい。
【テノール S】