第37回声楽発表会

日程  2006年5月7(日)
時間  午後1時〜4時
     (リハーサルは午前9時00分〜12時過ぎ)
場所  大阪音楽センター2Fホール

 関西合唱団、毎年恒例の一大イベント。声楽発表会もとうとう37周年を迎えました。今年は7月に定期演奏会があるため、5月の連休最後の日曜日になりました。
 関西合唱団では団員一人ひとりの歌う力量を向上させるため、個人個人が声楽の先生につくことをすすめています。声楽発表会はその1年の練習の成果を発表する場として始まり、今年で37年目になりました。
 団からお願いをして声楽教室を持っていただいている先生や指揮者を講師として、講評用紙に一人ひとり「評価すべき点」「今後の課題」を書いていただいています。その上、団員の発表の後に講師の方の感想をいただき、肩のこるお仕事をされたのに曲まで披露していただいています。そして、後日、参加した団員全員に全員の講評が載った講評用紙が配られます。これがまた、ドキドキものです。
 今年も新入団の方や声楽の先生についていない人、事情で練習が不足した人も気軽に参加できるように、各班(団には4つの班があります。)による小編成の合唱もありました。1部が小編成4つ、2部が歌曲の部で個人が22人、二重唱1組、3部がオペラのアリアの部で個人が12人、計39の発表がありました。また、このためにピアノ伴奏をして下さった方は門さんをはじめ、9人にもなりました。講師の先生方、ピアニストの方々、ありがとうございました。
 さて、結果はどうだったでしょうか?

朝の9時より会場作り。全団員に呼びかけていますが、残念ながらこの時間に来る人は演奏教育部でも少数。9時半よりバスTさんによる発声練習。 今回、司会やお世話係をお願いした左からソプラノMさん、アルトHさん、Kさん。手に持っているのは声楽発表会申込用紙第2号。司会原稿を兼ねているのですが、まだ出していない人の分を追いかけて集めます! リハーサルが開始しました。2Fの会場入り口にはリハーサル表を貼りだし、時間厳守をお願いしています。
2Fの会場内でリハーサルの注意を声楽発表会の担当者テノールSがしているところです。 リハーサルが終わり、2Fの会場に団員やお客さんが集まり始めました。 総合司会のバスTさんの方より説明があり、講師やピアニストの方の紹介がありました。
第1部の司会はアルトのHさんです。 先頭はきたB班の「美らうた」(安広真理)。 ポマト班は「風の道」(アルベルト城間)。
少し人数の多いきたえ〜班は「この時代の流れの中で〜いのち〜」(安広真理)。 続いて最初の2班とは比べものにならない人数の南班は「遙かな友に 」(磯部 俶)。ア・カペラに今年も挑戦しました。 新入団員のアルトKさんの司会で第2部のソロ部が開始。
アルト1のBさんは「歌の翼に」(メンデルスゾーン)。 ソプラノ2のKさんは「ひめごと」(トスティ)。 アルト1のYさんは「苦しめたまわで」(チェスティ)。
最近復団したばかりのソプラノ2のMさんは「翼を持った愛の神 」(カッチーニ )。 ソプラノ2のYさんは「もし、フロリンドが誠実なら」(スカルラッティ)。 テノール2のNさんは「歌の翼に」(メンデルスゾーン)。
ソプラノ2のTさんは「憶い出す あの美しい時」(グリンカ)。 アルト2のTさんは「アヴェ・マリア」(ケルビーニ )。 ソプラノ1のUさんは「小さな空」(武満 徹)。
アルト2のOさんは「愛の喜びは」(マルティーニ)。 バス2のFさんは「魅惑」(トスティ)を歌った後、上の白ブレザーを下はオーバーオールでガラッと雰囲気を変えて2曲目「壁のうた」(林 光)。 ここで少し休憩。2部の後半の司会はソプラノMさんです。
新入団員でアルト2のIさんは「いってしまったあんた」(林 光)。 ソプラノ2のMさんは「歌をください」(中田喜直)。 アルト1のNさんは「金髪のジェニー 」(フォスター)。
ソプラノ1のMさんは「教えて なぜ?」(グリンカ)。 テノール1のNさんは「悲しみ」(トスティ)。 ソプラノ2のAさんは「勝利だ、私の心よ」(カリッシミ)。
バス1のTさんは「初恋」(越谷達之助)。 ソプラノ2のOさんは「なみだ あふるる」(ヘンデル)。 テノール1のYさんは「悲しみ」(トスティ)。
アルト2のFさんは「22才の歌」(大中 恩)。 テノール1のSは「羊飼いの嘆きの歌」(シューベルト)と2曲目は「八行詩」(リムスキー=コルサコフ)。 バス1のTさんとテノール2のYの二重唱は「愛のワルツ」より「3」(ブラームス )。なんとピアノ伴奏も連弾です!
ここで長めの休憩となります。講師の方々にお茶を出し、1部や2部の感想に花を咲かせます。 第3部のオペラの部の司会は新入団員のソプラノMさんです。 とっても素敵な服であらわれたソプラノ2のNさんはオペラ「椿姫」より「乾杯の歌」(ヴェルディ)。、
レガーテのアルト1のAさんはオペラ「カルメン」より「恋は野の鳥」(ビゼー)。 同じくレガーテのソプラノ2のTさんはオペラ「運命の力」より「神よ、平和を与えたまえ」(ヴェルディ)。 アルト1のUさんはオペラ「アイーダ」より「勝ちて帰れ」(ヴェルディ)、
ソプラノ1のKさんはオペラ「カプレーティ家とモンテッキ家」より「ああ、幾度か」(ベッリーニ)。 アルト1のMさんはオペラ「カヴァレリア・ルスティカーナ」より「ママも知るとおり」(マスカーニ )。 ソプラノ2のOさんはオペラ「コシファントッテ」より「女も15になれば」(モーツァルト)、
テノール2のYさんはオペラ「道化師」より「おお コロンビーナ」(レオンカヴァレロ)。 ソプラノ1のKさんはオペラ「ルサルカ」より「白銀の月よ」(ドヴォルザーク)。 テノール2のTさんはオペラ「マノン・レスコー」より「何と素晴らしい美人」(プッチーニ)、
ソプラノ1のMさんはオペラ「ジャンニ・スキッキ」より「私のお父さん」(プッチーニ)。 バス1のTさんはオペラ「タンホイザー」より「夕星の歌」(ワーグナー)をしっとりと歌った後、思いっきり動きをつけながら「キルキル」(林 光)を熱唱しました。。 最後の曲の興奮冷めやらぬ中、同じバスTさんが総合司会として講師の先生方に講評をいただきました。
ここからは講師の方々のお話と演奏です。最初に山田克子先生。「音楽と真剣に向き合っている人は伸びている。」。そして曲目はラフマニノフの「ここはよきところ」。 橋本佳代子先生は「10年ひと区切り。10年以上は上手い。オペラを歌う人は日本歌曲も歌って欲しい。」。そして曲目は大阪弁の歌でナイスディー大阪という組曲の中から「まつりもどき」。 金田康子先生からは「歌をちゃんとまとめている人、まとめていないけど声のいい人などいろいろ。この力を団に生かして欲しい。」とのお言葉でした。
西本聰明先生の感想は「ただ疲れました。」。そして曲目は「ためいき」。しかし、この後の講師による合評会ではいろいろ有益な提案をしていただきました。 山本禎二先生も「西本先生の倍は疲れた。37回は私の人生と共にあった。真面目に取り組んでいる人が増え前進している。」。そして曲目は林光の「けむりのうた」。 この後1時間ほど講師の先生で合評会を行い、今後への有益な提案をいろいろいただきました。そして、6時頃より毎月1回ある団員会。終わったのは9時を過ぎていました。助けてくれ〜!

 やっと3時間半(今年は人数も曲目を多くなったのです)の長きにわたるバトルは終了となりました。
 参加した団員の皆さん、聞いて下さった皆さん、伴奏して下さったピアニストの皆さん、そして何よりも全ての演奏に講評をして下さった上に演奏までしていただいた講師の皆さん、ありがとうございました。また、会場作りやビデオ撮影で活躍されたバスのFさん、接待係と司会で協力していただいたアルトHさん、ソプラノMさん、アルトのKさん、ソプラノMさん、会計のテノールのNさん、ご苦労様でした。
 この後、講師の皆さんは1Fの控え室にもどり、一服。そして今日の合評会をすることになりました。副指揮者のバスYさんから「合唱での声の問題を解決したい。言葉の表現力、身体の支え、響き、ビブラートなど」と問題提起があり、「オペラの曲は声を出させるんのに必要だが、すぐには役立たない。日本の曲も並列して練習すべき。」「合唱と声楽とは直接は結びつかない。しかし、一人で歌う勉強になる。団の練習場ではなく響きのある広い会場で歌わないと固い声なのか響きがあるのか遠くまで届くのかはわかりにくい。ここでは地鳴りの声が一番聞こえてしまう。」「基準となる人を各パートでそれぞれしっかりと作る必要がある。」「講評の課題をしっかりつかんで練習しているのかどうか。もっと講師に日頃の問題点を返して欲しい。」との指摘もいただきました。この課題を胸に、来年は7月16日(月)の第38回の声楽発表会に向けて練習を始めます。
 さて、講師の方々からいただいた一人一人への貴重な講評を全てワープロに打って、6月8日(木)の団練習では団員に配布しました!個人的に仕事が多忙で作成に1ヶ月もかかってしまいました。また、個人発表の写真なので大きな写真はグループだけにしました。大きな写真を希望される方はご連絡下さい。
【テノール S】