日本のうたごえ祭典in福井 旅行記

日程  2006年11月3日(金)〜5日(日)
場所  ハーモニーホール、鯖江市文化センター、サンドーム福井

 今年は初めて北陸の地、福井での祭典になりました。11月3日から5日の祝日を入れた三連休。福井市というよりは鯖江市近辺の超デラックスな会場を使って行われました。関西合唱団は4日(土)に行われた合唱発表会の「一般の部B」に参加。曲目は大阪の合唱発表会と同じ「歴落T・U」(外山雄三作曲)と「火よ」(芥川也寸志作曲)。何とか40名を越えるメンバーで合唱発表会に臨みます。その合唱発表会の演奏はどうだったでしょうか。
 その道中記を簡単にまとめてみました。ただ、相変わらず、いや当然、自分たちの演奏場面はありません。また、今回も団長が撮りためた写真も使わせていただきました。また、今年は秋だというのに、北陸だというのにポカポカ陽気に恵まれて、福井祭典のテーマ“みんなが輝くあったか”祭典そのものでした!


 
3日(金)は関西合唱団の演奏はないのですが、多くの団員は早朝に大阪を発ち、自動車に相乗りしたり電車などの手段を使って関西合唱団らしく各自勝手に昼頃には福井へ到着しました。昼から行われる合唱発表会「一般の部A」は鯖江市文化センターで、合唱発表会「職場の部」はハーモニーホールとずいぶん離れています。団員の何人かは他のサークルにも所属しているので、このどちらかのホールに行くことになりました。団員の内、10名ほどと指揮者の守屋さん、ピアノの門さんは「日本のうたごえ合唱団」に所属し、午後3時頃からリハーサルが入っています。そのため、他の合唱発表を聴く間もなく移動となりました。そして、夜7時からハーモニーホールでコンサートTです。その後は各自、打ち上げ?となりました。次の日の夜はもっと忙しいので飲むなら今です。あれ〜?明日は関西合唱団の合唱発表があるのにみんな夜遅くまで飲んでいて良いのかなあ〜?

関西合唱団の第71回定期演奏会で青年とともに歌った「NO MORE CRY」。大阪の合唱発表会に青年とともに作ったグループ「ブルースカイ」で挑戦です。指揮は副指揮者のバス2のYさん、ピアノは石田さん。石田さんはうたごえ祭典初参加です!会場は鯖江市民文化センター。その後、多くの団員はハーモニーへと向かうのです。 こちらはハーモニーホールの駅。本数の少ない福井鉄道できた人は、この駅で降りるのですが、多くの団員は自動車かタクシーの相乗りで向かいました。大きな駐車場が無料なんです。大阪では考えられません。そして、バックヤード、リハーサル室なども立派で使いやすく、ホールの響きはとても良いです。 2つあるリハーサル室の小さい方で午後3時頃から「日本のうたごえ合唱団」のリハーサルが始まりました。北海道から九州まで全国各地からメンバーが集まります。この合唱団の事務局は今年からなんと北海道合唱団なんです。まずは太田真季さんの発声練習です。
指揮は守屋さん、ピアノは門さんです。ソロの部分はヴォイストレーナーをお願いしている太田真季さんと我が合唱団のバス2のTさんです。この練習中、ソプラノ2のパートリーダーOさんが「守屋さんの椅子が危ないから降りるように言って」と心配してました。 ハーモニーの大ホールです。後ろの巨大なパイプオルガン、会場には6つの巨大なシャンデリアが下がっています。ひな壇は半円形でお互いの声が聞けて歌いやすいです。右端で事務局をしていただいている北海道合唱団のテノールTさんが連絡しています。 コンサートが終わるのが午後9時。福井市内に戻った団員は10時過ぎからバラバラに繰り出します。レガーテ(団員の奥様方)と一緒のこのグループが一番大きな宴会となったようです。さて、明日は大丈夫でしょうか?

 4日(土)はハーモニーホールの素敵な大ホールで合唱発表会「一般の部B」に出ます。お昼頃の出番なので朝から各自、いろいろな方法で福井市内からホールへ移動します。出番が終わるともう他の演奏は聴けません。鯖江市より向こうにあるサンドーム福井に行って合唱団合同曲の舞台リハーサルがぎりぎり間に合うかどうかなのです。その後、小ホールで練習、そして大音楽会の開幕となるのです。食事時間もままなりません。大音楽会が終わると次の日に行われるコンサートUで歌う「そして一輪の花のほかは・・・」の練習です。地元福井で練習されている方や全国からの仲間と音楽の作り方を統一するのには時間がかかります。それにしてもきつい一日です。おっと、忘れてはいけません。団が作った第71回定期演奏会のCDも販売しなくてはなりません。

今日も快晴のハーモニーホールです。団員は朝から大ホールで行われた合唱発表会「一般の部B」に参加しました。朝からいろんな場所でいろんな合唱団が声出ししてますが、どこからも苦情の来る気配はありません。 1時間ほど聞くと、もう団のリハーサルです。まずは着替えてロビーで意思統一と簡単なトレーニング。そして大きい方のリハーサル室に集まり、15分の練習をします。他の団体に出演している団員も次々飛び込んできます。 「歴落T」の出だしは何回もだめ出しをします。女声のピッチがまだ揃いません。ちょっぴり不安がよぎります。
大ホールの裏は大変大きなスペースがあります。ここで再度整列して意思統一と簡単なトレーニングをします。もう本番間近です。 合唱発表が終わると着替える暇もなくサンドーム福井へ向かいます。何と大きな建物。ハーモニーホールと同じで近くに高い建物がないため遠くから見えるランドマークになっています。 大あわてで中にはいると、合唱団合同の舞台リハーサルの板付が終わっています。列の中に入り込むのと同時に指揮者の杪谷さんと渡辺さんから指示が出ます。
杪谷さんの指揮で歌う「希望の歌(フィンランディア)」と「ねがい」では、広島から大洲中学校三年有志(2002年)の皆さんが並びます。 舞台の後ろの方まで歌い手が並びますが、前に並ぶ現地福井の方があまり来ていません。いろいろな企画が並行して進む今回の祭典では致し方ないか。また、音響が心配です。ドームなのでマイクを立てるしかないのですが、本数が少なく、これではみんなの声が届きません。 舞台リハーサルの後、全員がサンドームに併設されている小ホールに集まり、みっちり練習をします。初めて全国の仲間で合同の練習をするので集中が難しいのですが、杪谷さんのダイナミックな指揮についみんな引き込まれてしまいます。
杪谷さんの指揮で歌う「ねがい」では作詞者の今は高校生の皆さんとナターシャ・グジーさんが1番・2番を歌います。その後、渡辺さんの指揮で「アムール河の波」と「桑ばたけ」の練習です。 なにせ人が多い。そして展示会場のせいか声が響かない。それでもって何回も声を出すので練習の終わり頃には疲れてしまいました。 ということで小ホールの外にあるソファーに寝そべる団員が出るわけです。多くの人は真面目にドームに入っていくのですが、10人近くの団員がこの一角を占拠するのでした。
ということでその一行の写真。当然、写真を撮っている筆者もその一人となっています。 合唱団合同の本番が終わり、割り当ての席に着きます。舞台が遠いのは仕方ないですが、舞台前にある板?のために大きな舞台の半分も見えません。音響は更に遠くに感じる貧弱なものです。しかし、武生東高校吹奏楽部の演奏は遠くから見ても迫力があり素敵でした。 「ぞう列車がやってきた」ではリハーサルと同じで、ソロの声を拾うマイクがずっと入りっぱなしでバランスがおかしかったです。もしや、「アムール河の波」でも・・と思ったら、やはり同じことが起こっていたそうです。トホホ・・・
大音楽会のフィナーレではジェット風船を飛ばして盛り上げました。しかし、時間が押したせいか、後半で帰る人が出てきて空席が出て残念でした。 夜も遅くなったのに、ここから地獄の特訓の始まりです。明日のコンサートUでうたう「そして一輪の花のほかは・・・」の練習会が小ホールでもたれました。指揮は守屋さん、ピアノは門さんです。 2章から全曲を歌う福井で練習してきた方と関西合唱団が前に、3章から歌う他の合唱団の方が後ろに回って並びました。指揮者から歌い方について細かい指示が出て合わせていきました。これで今日は終わり。しかし、福井市内まで戻らなければ・・

 5日(日)は朝から「そして一輪の花のほかは・・・」の練習とリハーサルがあります。朝、会場に集まってもなかなか発声・体操が始まりません。時間も押すので勝手にみんなに声をかけて始めてしまいました。練習後、大ホールのステージでリハーサルです。大変響きの良いホール。円形のひな壇に並ぶのですが、福井で作られたステージシートをにらみながら位置を決めていくのは、そう、我が合唱団のパートリーダーの面々となってしまいました。緻密な練習が終わり出入りや集合時間の説明を受けると、すぐに会場を飛び出すグループがあります。小編成の合唱発表会やオリジナルコンサートが鯖江市文化センターで同時並行で行われているのです。我が合唱団の小編成「AVANTI」とピアノの門さん、そして衛都連合唱団の小編成「おじょーず」の一行、そして少しでも音楽を聴こうとする副指揮者Yさんの率いるどん欲組は一目さんで自動車に飛び乗ります。鯖江市民文化ホールへ着いて着替えるともう、リハーサルの時間。それを終えて講堂へ行くともう「おじょーず」の本番。あわてて門さんがピアノに着くのでした。その次が「AVANTI」。そしてこれが小編成の合唱発表会の最後なんです。この3日間ともこの調子で何も聴けません。何組か前には関西合唱団でともに歌っていた「フリーダム」が出演していたのですが、残念ながら聴けませんでした。
 さて、小編成やオリジナルコンサートが終わると、またハーモニーホールへとんぼ返りです。昼食を摂るともうコンサートUが開幕。すこしでも音楽を聴こうとする人たちはホールの席に着いていくのでした。コンサートの後半に「そして一輪の花のほかは・・・」の出番です。

「そして一輪の花のほかは・・・」の練習のためにリハーサル室に朝9時過ぎに集合。なかなか体操・発声が始まらないために、テノール1のSが始めてしまいました。 指揮の守屋さんが昨日の夜に確認したことを再度丁寧に確認していきます。 続いて大ホールでのリハーサルが始まります。後ろに大きなパイプオルガンがあるのですが、その前にスクリーンをだして「そして一輪の花のほかは・・・」の絵を投射するのだそうです。
ステージシート通りに並ぶように我が団の各パートのパートリーダーが並べていきました。 前の列は2章を歌う福井の人と関西合唱団、後ろに3章を歌う他の合唱団の人が並びます。 福井のアルトYさんが出入りや集合の時間などの連絡をします。歌にも参加するので大忙しです。
我が団の団長からも要員の一人として全体に連絡を入れます。 リハーサルが終わるとすぐに鯖江市文化センターの講堂である小編成の合唱発表会にAVANTI,衛都連合唱団のおじょーず、少しでも多く音楽を聴こうとするどん欲組が向かいました。 鯖江市から戻ってくるとお昼です。お弁当をハーモニーホールの前で食べるグループもありました。ホントにポカポカ陽気な“あったか”祭典の一齣でした。
大ホールの舞台裏は大変広くてくつろげます。「そして一輪の花のほかは・・・」を歌う人たちは着替えてそこに集合しました。 我が団が誇る低音部のメンバーも後ろから日差しをあびてポカポカになり、リラックスしています。 みんなこの3日間で一番くつろいでいます。ほんとにこの3日間は忙しかったでした。
昨年もこんな写真があったような?真ん中で困っている顔をしているのがナターシャ・グジーさん。両側は我が団が(鼻の下の長さを)誇る団長と副指揮者です。 今年は我が団は1位次席。1位の三多摩青年合唱団の演奏を聴いた副指揮者は「演奏が緻密な上に、女声の声がムチャクチャ良かった!」とのことでした。 わが団員は次々と福井を離れたのですが、団長や守屋さんは大ホールのロビーを使った打ち上げに出るのでした。

 自動車で帰る際に北陸自動車道にのると、渋滞こそ無いものの結構混んでます。「祭典帰りの車が多いんちゃうか」との声も車内で上がります。「福井のおみやげを買えるところによってや」との声に応えて、一番近い南条SAに寄り、おみやげを買おうとすると、すさまじく混んでいます。その顔顔、大阪や名古屋や各地の知り合いだらけです。いやーやっぱり祭典帰りの客で混んでいるのです。そして我が自動車はおみやげを一杯積んで、そこからノンストップで大阪の京橋まで走るのでした。
 やはり演奏している写真が欲しいですね。何とか手に入らないものかな。他のグループの写真や記事も募集中。
【テノール1 S】