第38回声楽発表会

日程  2007年7月16(月・祝)
時間  午後1時半〜4時半
     (リハーサルは午前10時〜午後1時過ぎ)
場所  大阪歴史博物館講堂(4階) 

 関西合唱団、毎年恒例の一大イベント。声楽発表会もとうとう38周年を迎えました。今年はなんと会場を音楽センターから大阪歴史博物館の講堂に移しました。260席ある天井の高いホール。大変良く響く会場で最高の舞台となりました。
 関西合唱団では団員一人ひとりの歌う力量を向上させるため、個人個人が声楽の先生につくことをすすめています。声楽発表会はその1年の練習の成果を発表する場として始まり、今年で38年目になりました。
 団からお願いをして声楽教室を持っていただいている先生や指揮者を講師として、講評用紙に一人ひとり「評価すべき点」「今後の課題」を書いていただいています。その上、団員の発表の後に講師の方の感想をいただき、肩のこるお仕事をされたのに先生によっては曲まで披露していただいています。そして、後日、参加した団員全員に全員の講評が載った講評用紙が配られます。これがまた、ドキドキものです。
 今年も新入団の方や声楽の先生についていない人、事情で練習が不足した人も気軽に参加できるように、各班(団には4つの班があります。)による小編成の合唱もありました。1部が小編成5つ、2部が歌曲の部で個人が15人、二重唱1組、3部がオペラのアリアの部で個人が11人、二重唱が1組、計33の発表がありました。また、このためにピアノ伴奏をして下さった方は門さんをはじめ、8人にもなりました。講師の先生方、ピアニストの方々、ありがとうございました。
 さて、結果はどうだったでしょうか?

今回の会場は5月に定期演奏会を開催したNHK大阪ホールの向かい、左隣の大阪歴史博物館の4階にある講堂です。 開場が10時から。団員が10時前には1階のロビーに集まりました。 開場してすぐに講堂でバス1のTさんによる体操と発声練習。
そして責任者のテノール1のSによるリハーサルと本番の今日一日の注意事項の説明です。 やっと10時半よりリハーサルの開始。小編成?の部に出る南班にとっては舞台は狭いようです。開場は大変良く響きます。 このリハーサルはピアニストごとにまとめ、1人・組5分と時間厳守です。そのためにタイムキーパーをお願いしたソプラノ2のYさんがストップウォッチで時間を計ります。
タイムキーパーの交代要員をお願いしたアルト1のOさん。これ以外にも4人の方に司会をお願いしたり、ビデオ撮影をお願いしました。 1時半になりました。会議室での打ち合わせを終え、講師の方々6名は座席の中程に席を構えます。歌い手としては音楽センターの2階で目の前に講師の先生が座って鉛筆を動かしていることを考えると、この距離感が助かります。 本番の前後にバス1のTさんの司会が入ります。そして第38回の声楽発表会が開催です。
1部は小編成の部。きたB班は「夢で逢えたら」(大瀧詠一)。ピアノは4班とも石田瑞枝さんです。 続いてポマト班は「君を忘れない 」(松山千春)。 きたえー班は「君へのおくりもの」(青島広志)。
大編成の南班は「君への旅立ち」(平野まみ)。 小編成の最後はAVANTIの「黒い瞳」ロシア民謡)。ピアノは門万沙子さんです。 少しだけ時間を空けて、第2部はソロの歌曲の部です。元団員で今回初参加のソプラノ2のMさんは「そよ風吹けば」(Girolamo Frescbaldi)。ピアノは西本真理さんです。
アルト1のYさんは「うつろな心 」(Giovanni paisiello )。ピアノは門万沙子さんです。 ソプラノ2のKさんは「最後の歌 」(トスティ )。ピアノは石崎利子さんです。 ソプラノ2のAさんは「Vergin tutto a mor」(Francesco Durante)。ピアノは2人続けて石田瑞枝さんです。
アルト2のTさんは「すてきな春に」(小林秀雄)。 テノール2のNさんは「オーソレミオ」(ナポリ民謡)。ピアノは菊岡万里子さんです。 アルト2のOさんは「この道」(山田耕筰 )。ピアノは石崎利子さんです。
ソプラノ2のTさんは「喜ばせてあげてください」(ベッリーニ)。ピアノは門万沙子さんです。ここで少し休憩。 続いてソプラノ1のMさんは「ボレロ」(グリンカ)。ピアノは門万沙子さんです。 テノール1のNさんは「苦しめたまわで」(マルコ・アントニオ)。ピアノは2人続けて石田瑞枝さんです。
ソプラノ2のMさんは「辛いばかりで」(スカルラッティ)。 バス1のTさんは「セントネルコーレ」(スカルラッティ)。ピアノは西本真理さんです。 アルト1のUさんは「九十九里浜 」(平井康三郎)。ピアノは花井悦子さんです。
テノール1のSは「さすらい人」(シューベルト)。ピアノは菊岡万里子さんです。 アルト2のFさんは「あこがれを知るもののみ」(チャイコフスキー)。ピアノは門万沙子さんです。 2部の最後は今年もこの二人の重唱です。テノール2のYさんとバス1のTさんで「夕べの歌」(メンデルスゾーン)。ピアノは西本真理さんです。ここで大きな休憩です。
3部はオペラのアリアの部です。ソプラノ1のMさんとバス1のTさんの二重唱でオペラ「椿姫」よりヴィオレッタェルモンの二重唱「天使のように清らかな娘が」(ヴェルディ)。ピアノは黒厚子理恵さんです。 ソプラノ1のKさんはオペラ「ラ・ボエーム」より「私の名はミミ」(プッチーニ)。ピアノは花井悦子さんです。 ソプラノ2のNさんはオペラ「ジャンニ・スキッキ」より「私のお父さん」(プッチーニ)。ピアノは門万沙子さんです。
アルト1のMさんはオペラ「セヴィリアの理髪師」より「今の歌声」(ロッシーニ)。ピアノは2人続けて小澤華子さんです。 レガーテでソプラノ1のTさんはオペラ「リゴレット」より「慕わしい人の名は」(ヴェルディ)。 ソプラノ2のOさんはオペラ「雪娘」より「愛のワルツ」より「女友達と木の実をつみに」(リムスキー=コルサコフ )。ピアノは門万沙子さんです。
テノール2のYさんはオペラ「ドン・パスクアーレ」より「なんという優しさ」(ドニゼッティ)。ピアノは西本真理さんです。 レガーテでアルト1のAさんはオペラ「ミニヨン」より「君よ知るや南の国」(トマ)。ピアノは小澤華子さんです。 ソプラノ1のKさんはオペラ「イオランタ」より「なぜ私は前には知らなかったのかしら」(チャイコフスキー)。ピアノは門万沙子さんです。
テノール2のTさんはオペラ「ラ・ボエーム」より「冷たき手を」(プッチーニ)。ピアノは西本真理さんです。 ソプラノ1のMさんはオペラ「マノン・レスコー」より「柔らかいレースの中で」(プッチーニ)。ピアノは石崎利子さんです。 最後はバス1のTさんはオペラ「ファウスト」より「眠ったふりをせずに(セレナーデ)」(グノー)。ピアノは黒厚子理恵さんです。
早速、講師の先生方の講評をいただきました。最初は金田康子先生。 続いて団の指揮者の守屋博之先生。 西本聰明先生。
団のヴォイストレーナーの山田克子先生。 橋本佳代子先生。 山本禎二先生。
山田先生は絶妙なテクニックで「夜の鶯」(アリャビエフ)を歌ってくれました。ピアノは門万沙子さんです。 山本先生は会場の団員も歌に参加するようにおっしゃって楽しい舞台を披露されました。ピアノは黒厚子理恵さんです。 そして、先生方の講評用紙をまとめた講評集が一週間後に出ました。(担当者の努力の結晶と自画自賛)

 やっと3時間半の長きにわたるバトルは終了となりました。
 参加した団員の皆さん、聞いて下さった皆さん、伴奏して下さったピアニストの皆さん、そして何よりも全ての演奏に講評をして下さった上に演奏までしていただいた講師の皆さん、ありがとうございました。また、カメラやビデオ撮影で活躍された団員のお父さんであるKさん、接待係と司会・タイムキーパーで協力していただいたソプラノ2のYさん、Iさん、アルト1のBさん、Oさん、アルト2のKさん、バス1のOさん、会計のテノール2のNさん、ご苦労様でした。
 この後、講師の皆さんは近くのホテルの喫茶室へ行き、今日の合評会をすることになりました。
 さて、講師の方々からいただいた一人一人への貴重な講評を全てワープロに打って、7月26日(木)の団練習では団員に配布しました!また、個人発表の写真なので大きな写真はグループだけにしました。大きな写真を希望される方はご連絡下さい。
【テノール S】