第39回声楽発表会

日程  2008年7月21(月・祝)
時間  午後1時半〜4時半
     (リハーサルは午前10時〜午後1時過ぎ)
場所  金光教会玉水記念会館ホール

 今年もやってきました。関西合唱団、毎年恒例の一大イベント・声楽発表会です。とうとう39周年、来年は声楽発表会40周年になるんです!(驚き)昨年から会場を音楽センターから移し、今年は金光教会玉水記念会館ホールをお借りして行うことになりました。100席を越える広く天井の高いホールで大変良く響く素敵な会場でした。
 関西合唱団では団員一人ひとりの歌う力量を向上させるため、個人個人が声楽の先生につくことをすすめています。声楽発表会はその1年の練習の成果を発表する場です。団からお願いをして声楽教室を持っていただいている先生や指揮者を講師として、講評用紙に一人ひとり「評価すべき点」「今後の課題」を書いていただいています。その先生も、橋本佳代子先生がお仕事をお辞めになり、いつも来ていただいていた西本聰明先生がご都合で今回はお休みとされました。一方で、アルトの声楽受講者を増やそうと、八木寿子先生にお願いしてアルトの声楽講座を始めました。そこで八木先生にお越し頂きました。今回、その成果が出ているでしょうか。
 この声楽発表会では団員の発表の後に講師の方の感想をいただき、肩のこるお仕事をされたのに先生によっては曲まで披露していただいています。そして、後日、参加した団員全員に全員の講評が載った講評用紙が配られます。これがまた、ドキドキものです。
 今年も新入団の方や声楽の先生についていない人、事情で練習が不足した人も気軽に参加できるように、各班(この春から4班から3班にに編成を変えました)による小編成の合唱もありました。1部が小編成3つ、2部が歌曲の部で個人が23人、3部がオペラのアリアの部で個人が7人、計33の発表がありました。また、このためにピアノ伴奏を門さん、石田さんなど6人の方にお願いしました。講師の先生方、ピアニストの方々、ありがとうございました。
 さて、結果はどうだったでしょうか?

今回の会場は金光教会玉水記念会館です。地下鉄四つ橋線の肥後橋駅近くです。 入り口にはこのような看板が用意してありました。 開場が9時半から。準備が必要と思って早めに集まりましたが、会場側で用意していただきました。
開場してすぐにホールでテノール1のSによる体操と発声練習。 そして今回の責任者のバス1のTさんよりリハーサルと本番の今日一日の注意事項の説明です。 やっと10時よりリハーサルの開始。小編成の部に出るきたえ〜る班。指揮者は舞台から降りて指揮をしていました。
ポマB班は楽譜を見て歌います。かつての少人数のポマト班と北B班の多くが一緒になった班ですが揃った演奏はできるでしょうか。 13時10分より2階の部屋にて講師やピアニストによる打ち合わせを行います。 ここで講評用紙の原稿と毎年声楽発表会のために団で用意している鉛筆を講師の方に渡します。

本番の前後にバス1のTさんの司会が入ります。そして第39回の声楽発表会が開催です。 会場の後ろには講師の方が座り、講評用紙を前に待ちかまえて?います。 1部の司会はアルト2のKさんです。
トップバッターは南班。曲は「誓い」(安広真理)。ピアノは石田瑞枝さんです。リハーサルでは楽譜を持ってなかったのですが・・・。しかし、指揮無しにもかかわらず3班の中では一番良かったとの声も。なんといっても地域公演の数が違いますね! きたえ〜る班は「その手の中に」(安広真理)。ピアノは石田瑞枝さんです。この6月の定期演奏会と同じ指揮者、ピアニストの小編成バージョンでしたが、出来具合はどうだったのでしょうか。 ポマB班は「あの鐘を鳴らすのはあなた」(森田公一)。ピアノは石田瑞枝さんです。指揮はアルト2のFさんです。リハーサルと同じで楽譜にかじりつきです。Fさんは集まりが悪いため練習が不足したのを嘆いていました。
短い休憩が入り2部の歌曲の部に入ります。司会はソプラノ2のMさん。 バス1のAさんは「アヴェ・ベルム・コルプス」(モーツアルト)。ピアノは市川百合子さんです。初めての参加です。 ソプラノ2のIさんは「春の日の花と輝く」(?)。ピアノは石田瑞枝さんです。
アルト1のOさんは「優雅な月よ」(ベッリーニ)。ピアノは門万沙子さんです。 アルト2のIさんは「希望」(いずみたく)。ピアノは小野寺真弓さんです。 バス1のOさんは「サンタルチア」(ナポリ民謡 )。ピアノは小野寺真弓さんです。
アルト1のKさんは「早春賦」(中田章)。ピアノは石田瑞枝さんです。 アルト1のBさんは「伊那」(平井康三郎)。ピアノは石田瑞枝さんです。 アルト2のHさんは「忘れな草をあなたに」(江口浩司)。ピアノは石田瑞枝さんです。
アルト2のOさんは「さくら貝のうた」(八州秀章)。ピアノは石田瑞枝さんです。 ソプラノ2のAさんは「スタール ヴィチーノ」(サルヴァトール=ローザ)。ピアノは石田瑞枝さんです。 アルト2のFさんは「愛の喜びは 」(マルティーニ)。ピアノは門万沙子さんです。
ここで少し休憩を入れ、2部の歌曲の部の後半に入ります。司会はアルト1のYさん。 ソプラノ2のOさんは「ジョスランの子守歌」(ゴダール)。ピアノは小野寺真弓さんです。 ソプラノ2のMさんは「私を泣かせないで」(ヘンデル)。ピアノは石田瑞枝さんです。最近出演したミュージカル「ロママシン物語」の衣装だそうです。
ソプラノ2のTさんは「献呈」(シューマン)。ピアノは門万沙子さんです。 アルト2のTさんは「なの花のたより」(水本誠)。ピアノは石田瑞枝さんです。 アルト1のUさんは「曼珠沙華」(山田耕筰)。ピアノは向谷有加里さんです。
ソプラノ1のKさんは「さくら横ちょう」(中田喜直)。ピアノは小野寺真弓さんです。 テノール2のNさんは「帰れソレントへ」(E.de.Curtis)。ピアノは菊岡万里子さんです。 バス2のFさんは「理想の人」(トスティ )。ピアノは小野寺真弓さんです。
テノール1のNさんは「苦しみ」(?)。ピアノは石田瑞枝さんです。 アルト1のMさんは「愛の喜び」(マルティーニ)。ピアノは石田瑞枝さんです。 テノール1のSは「禁じられた音楽」(ガルダストン)。ピアノは菊岡万里子さんです。
ここで15分の休憩を入れます。講師の方は2階の部屋でお茶を飲んでいただきます。3部はオペラのアリア。司会はソプラノ2のYさんにかわります。 ソプラノ2のKさんはオペラ「フィガロの結婚」より「恋とはどんなものかしら」(モーツアルト)。ピアノは門万沙子さんです。 ソプラノ1のMさんはオペラ「連帯の娘」より「Convien Partir」(ドニゼッティ)。ピアノは門万沙子さんです。
ソプラノ2のNさんはオペラ「ボエーム」より「わたしが町を歩くと」(プッチーニ)。ピアノは門万沙子さんです。 テノール2のTさんはオペラ「トゥーランドット」より「泣くなリューよ」(プッチーニ)。ピアノは向谷有加里さんです。毎年、この発表会のために1曲仕上げ、服も新調するそうです! ソプラノ2のOさんはオペラ「ドン・ジョバンニ」より「ぶってよマゼット」(モーツアルト)。ピアノは門万沙子さんです。
ソプラノ1のKさんはオペラ「魔弾の射手」より「黒雲掩えども」(ウェーバー)。ピアノ門万沙子さんです。 最後の演奏はソプラノ1のMさん。オペラ「セヴィリアの理髪師」より「今の歌声はね」(ロッシーニ)。ピアノは門万沙子さんです。 そして総合司会のバス1のTさんより講師の先生に講評をお願いします。Tさんは毎年トリを歌っていたのですが、声帯の手術を控え辞退しました。残念!

アルト1のMさんが新しく習っている立花明子先生です。「体は楽器。体を動かさないで歌うこと」とご指摘いただきました。 関西合唱団のソプラノ1の金田康子先生です。団員がたくさんついています。 指揮者の守屋博之さん。「合唱でもこの力を出して欲しい。ソロでは許されても合唱では変えて欲しい課題もあった」と厳しいご指摘。
昨年よりアルトの声楽講座をお願いしている八木寿子先生です。アルトの団員をたくさん面倒見て下さっています。今回より参加されました。「声も大切だけど歌をもっとだすように」。 関西合唱団のヴォイストレーナーの山田克子さんです。団員がたくさんついています。「自分の課題を明確にしている人は伸びている」。 本当に長く団の声楽指導にご協力を頂いている山本禎二先生です。「一人一人良く努力していた」。
聞いていただいた方からも感想を頂きました。名古屋青年合唱団のバスのKさんです。「名青でも3年前から同じような発表会を始めた。指揮者も歌っている」とのことで、大いに参考になりました。 急遽お願いした八木先生は「夜」(R.シュトラウス)を歌って下さいました。 そして、山本先生一流の会場を巻き込んだパフォーマンス。
緊張した会場のムードも吹っ飛び、明るく元気に終わることができました。 団員は帰れるのですが、講師の方は2階の会議室に集まって講評の続きをしました。 そして、先生方の講評用紙をまとめた講評集が一月後に出ました。(担当者の努力の結晶です)

 やっと3時間半の長きにわたるバトルは今年も終了となりました。
 参加した団員の皆さん、聞いて下さった皆さん、伴奏して下さったピアニストの皆さん、そして何よりも全ての演奏に講評をして下さった上に演奏までしていただいた講師の皆さん、ありがとうございました。また、ビデオ撮影やマイク音響で活躍されたバス2のFさん、バス1のTさん、接待係と司会・タイムキーパーで協力していただいたソプラノ2のYさん、Mさん、アルト2のKさん、会計のテノール2のNさん、ご苦労様でした。
 この後、講師の皆さんは2階の会議室で講評の続きをしました。ここで来年の声楽発表会の日程を決めるのですが、来年の定期演奏会が7月下旬になるとのことで、海の日にできないことから、5月あたりを検討することでお開きとしました。
 さて、講師の方々からいただいた一人一人への貴重な講評は今回は全てバス1のTさんの手書きで8月18日(月)の団練習で団員に配布されました!Tさんは声楽発表会のすぐ後、7月下旬に声帯の手術で入院され、入院中に講評集をまとめたのでした!(えらい、拍手、団員の鏡!)
 さて、個人発表の写真なので大きな写真はグループだけにしました。アップに耐えられないとの声があったからではありません。大きな写真を希望される方はご連絡下さい。
【テノール1 S】