伊藤光子先生の発声講座2

     発声講座

日程  2009年12月13日(日) 午後3時〜5時
場所  ねむかホール

 春に行われた伊藤先生の発声講座をもって少人数で受けたいという団員とレガーテの皆さんの熱い期待に伊藤先生に答えていただきました。女性の発声をもっと輝かせたいという関西合唱団やレガーテの課題に真正面から取り組んでくださる企画となりました。そのため日曜講座のような募集はしませんでした。
 場所はねむかホール、紐と小さな手鏡と寝ても良い服装でくることが伊藤先生の条件です。時間帯は午後1時〜3時までがレガーテ、3時〜5時までが関西合唱団で、伊藤先生には大変長い時間レッスンをお願いすることになりました。

副指揮者のバス2のYさんの紹介で伊藤先生が登場です。実はこの直前まで2時間、Yさんが指揮をしているレガーテのための発声講習をされていました。大変声が豊に出るようになったと喜んで紹介されました。 さて、そのレガーテの成果を関西合唱団と研究生の女性陣にと、まずは腰にひもを結んで床に寝て腹式呼吸の確認からスタートです。 様子を見ながら先生は個人指導をされます。関西合唱団の男性のヴォイストレーナーのバス1のTさんやカメラを持ったテノール1のSも参加します。
お腹を触って、先生のお腹も触らせてくれて腹式呼吸の基本をチェックします。 寝た姿勢でもアドバイスをしてくれます。今回、合唱団やレガーテだけでお願いしたのはこのマンツーマンの指導でなんとしても声を向上させたいからです。 つづいて立って腹式呼吸、そして喉の周りを解放して羽呼吸することの大切さを教えて頂きます。
更に2人ずつペアを作ってお互いの腹式呼吸をチェックします。 すると結構できているようで問題点があるのをお互いに確認できます。 先生が回ってきて個人個人をチェックしてくれます。
なかなかこの腹式呼吸ができていないと思われる人は先生が再度寝させてチェックします。 すると次々と寝なければいけない人が出てきます。 続いて全員立って声を出します。今度はピッチを上げるためにほほを持ち上げる手によるイメージトレーニングをします。
更に、腹式呼吸を基礎に上半身をゆったりと構えて声を出します。 これも手を広げてイメージをつかみます。 手鏡を持って口を自由に動かし、喉の奥を空けているかどうかチェックをします。
関西合唱団が練習中の武満徹作曲の「翼」を通しながら声のチェックをします。はじめは堅くてピッチの低かった声が明るく開放的な大きな声量に変化していきました。 再度、今日勉強した課題を意識しながら「翼」を通します。 最後にYさんが出てきて今日の練習を締めくくり、先生に今日の4時間にも及ぶレッスンのお礼をしました。また、団員からの質問にも答えて頂けました。

この後、先生には演奏教育部のメンバーと一緒に喫茶店でお話をさせて頂きました。お疲れの所を私達のたくさんの質問にそれはそれは丁寧に答えていただき、大変勉強になりました。この成果がいかに今後の練習に生かされるかが問題です。ちなみにレガーテの中には練習で必ず腰紐を巻く人がいるとのことですが、関西合唱団では見たことがありません。この1点だけをとっても団員の積極的な姿勢が望まれる所です。【テノール1 S】