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第44回定期音楽会の紹介 | |
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5月の音楽会 MAY CONCERT |
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演奏日時 | 1983年5月18日(水)・19日(木)午後6時30分開演 |
演奏会場 | 森之宮青少年会館文化ホール |
指 揮 | 守屋博之/本並美徳 |
ピ ア ノ | 門万沙子/山下和子 |
吉田親家(アコーディオン)/有山恵理子(マリンバ) | |
出 演 | 関西合唱面/「いま生きる」合唱団/ログメイツ |
ス タ ッ フ | 一杉忠(舞台監督) |
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演 奏 曲 1部 | プロローグ 陽はまた昇る (詩・曲:谷村新司) ラ・クカラチャ (メキシコ民謡) ぼくのひこうき (詩:風車雪子 曲:浅野義高) のんのさま【フリーダム】 (曲:中村八大) 郷土のうたと踊り 花笠音頭・秩父屋台ばやし ドナドナ【マリンノ独奏】 (曲:セクンダ) 火華 (曲:朝吹英一) アコーディオンのためのボカリーズ 地球は大きな宇宙船 (曲:熊谷賢一) シャンテ (詩・曲:ジルベール・ベコー) |
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2部 | 花咲へふるさと (詩:L.クマチ 曲:ドナエフスキー) 四月のカーネーション (東ドイツ歌曲 編曲:青山義久) 私のインドネシア (曲:イスマイル 編曲:芥川也寸志) WHEN THE SAINTS GO MARCHING IN (ニグロ・スピリチュアル 編曲:E.ジエシィ) 明日はワルシャワ (ポーランド歌曲) チェレムシナ (ウクライナ民謡 編曲:V.ミハイリュク) 春のワルツ (曲:アルディーティ) 小熊秀雄の詩による混声合唱とコンボのためのラプソディー 「ゴールドラッシュ」 (詩:岩田宏 曲:林光) 夕張わが故郷 (詩:タ張市民有志 曲:木下そんき) 混声合唱のための「よびかけ」より (曲:外山雄三) U.戦死やあはれ V.勲章 |
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3部 | 合唱組曲「いま生きる」 〜被爆2世の死をこえて〜 (詩:佐伯洋 曲:木下そんき) あいつ あいつの戦場 ひみつ みずいろのノート わたしの子ども おれ いま生きる |
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チラシ(表) | |
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ごあいさつ プログラムより |
本日は、お忙しい中ようこそおいで下さいました。 関西合唱団は、今年で創立35周年を迎えることになります。国民の切実な思い、願いを正面から歌いあげてきた私達は、ここ数回の定期音楽会の中でも、「永遠のみどり」(81年5月)・「光れ中学生」(同11月)・「よびかけ」(82年11月)等を創り出し、全国の運動に積極的な影響を与えてきています。 今回、日本の核戦場化に反対し、平和を守る決意を込め、佐伯洋先生・木下そんきさんと多くの先生方や高校生の皆さんの熱い協力を得て、組曲「いま生きる」を上演することになりました。 今日の音楽会は、この「いま生きる」を柱にしながら、35年の蓄積で磨きあげた関西合唱団の持ち味を存分に発揮し、うたごえを平和の力、生きる力として更に前進させる新たな一歩として、皆さんにお贈りします。 これからも、私達関西合唱団に対し変らぬ御指導、御支援を心よりお願いし、ごあいさつと致します。 【関西合唱団団長 西恒人】 |
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メッセージ プログラムより |
その少年が、どう死んでいったかを語るよりも、彼がどう自らを励まし生きたか−そこに視点をおかねばならない、と思いました。彼の担任の平塚先生に会い、「友情の人文字MINE」の頁をめくりながら、一部始終をお聞きして、強くそう思ったわけです。被爆者の会を訪ね、表現上の鋭い示唆もいただきました。高校生、平和運動にたずさわっておられる方々、教師、数多くの人の意見をいただくたびに改稿してきました。教職員のうたごえ祭典実行委員の方々とは合宿をかさねました。「いま生きる」はそうした人びととの交流の中から生まれた集団的な“願いの結晶”です。御援助に心から感謝しています。 府高教のひとりの教師として、高校生と教師とうたごえの皆さんの共同の演奏会づくりに参加できたことの意味、噛みしめています。 【佐伯洋】 今や定評のある関西合唱団の企画で、今回もまた意義深い仕事に参加させていただけてうれしい。 教員のうたごえの先生方、佐伯洋先生と夜を徹しての話し会いを何度かもった。みんなの熱意にひっぱられて、そこで私が発言したことは、あとで自分をしばることになってしまおうとは…。もちろんプラスの分が多かったし、そこで得たものが、この苦しい作曲の仕事を支えてくれたのだが…。 作品のあがりがおそくて、また合唱団の皆さんに御迷惑をかけてしまった。この作品が、今の子どもたち、ひいては日本の平和に心をよせる多くの人達の想いを少しでもたくせるものになっていることを願っています。 【木下そんき】 生命と平和の尊さを、そして豊かな文化をすべての子どもたちに、という願いに存分にこたえ、かつ芸術性・思想性に裏うちされた作品、テーマ性豊かで感動的な合唱組曲が大阪の地で生まれました。 「いま生きる」は府立高校生徒の凄絶な生きざまのなかから平和への願いと、これを阻むものへの激しい怒りをこめて、平和への確信をうたいあげたものです。 府高教の平和教育実践のなかから生まれたこの作品は、それにふさわしく府下各地の高校教師や高校生らによって、平和な未来のためにいまうたい続けられています。 「いま生きる」は、戦争か、平和か、という私たちの生存をかけた「戦場」がっづく限り、いつまでもみんなの中でうたいつがれていくでしょう。 【大阪府立高等学校教職員組合 教育文化部長 加藤憲雄】 「ぼくたちにください 生きてゆくよろこびを わたしたちにください うけついでいくみどりの平和な地球を」(一日平和学校国語科創作の構成詩より) 5月3日、私たち大阪平和ゼミは「平和のための学力を」をテーマに一日平和学校を開校しました。何故学ぶのかがわかりにくくなっている中で、参加者108名は何かを得たと思います。 「学ぶとは、まことを胸に刻むこと」「君たちは明日のため今を生きぬく」この歌は、学ぶこととは、そして生きることとは何か、の問いかけに答えてくれる歌です。8年前大阪の被爆2世が白血病でなくなりました。核戦争の危機の中で私たちがやらなければならないこと−それをこの歌は訴えています。この願いを「いま生きる」にこめて精一杯歌います。 【大阪高校生平和ゼミナール実行委員会 実行委員長 西村和正(府立清水谷高校3年)】 |
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