定期演奏会の紹介

第51回定期音楽会の紹介

 5月の音楽会

演奏日時 1987年5月27日(水)・28日(木)午後6時30分開演
演奏会場 森之宮青少年会館文化ホール
指   揮 守屋博之/細川幸治/山本恵造
ピ ア ノ 門万沙子/山下和子
吉田親家(アコーディオン)/上里明(ベース)
出   演 関西合唱団/関西合唱団レガーテ/関西合唱団第71期研究生/
関西合唱団民謡班「わだち」/関西合唱団アコーディオン班/

大阪新音アコーディオン研究会/どい川文化の会アコーディオン教室/
金剛アコーディオン教室/高槻アコーディオンサークル/
寝屋川アコーディオンクラブ/東大阪アコーディオン教室
ス タ ッ フ 一杉忠(舞台監督)/福本まゆみ(振り付け)

演 奏 曲  1部 【郷 土】
 小倉の祇園太鼓

【ダンス】
 俺たちのシルクロード          (詩:荒井良夫 曲:たかだりゅうじ)

【小編成】
 百万本のバラ               (原詩:A.ヴィズキセンスキー 詩:松山善三 曲:A.パウルス
                                                       編曲:赤堀交雄)
 どうぶつたちのみる夢に         (詩:佐伯洋 曲:西本聰明)

【第71期研究生】
 河の歌                   (詩:ブレヒト 曲:ショスタコーヴィチ)
 怪獣のバラード              (詩:岡田富美子 曲:東海林修)

【レガーテ】
 落葉松                   (詩:野上彰 曲:小林秀雄)
 母さんたちの贈り物           (詩:レガーテ 曲:原田義雄)

【シングアウト】
 たんぽぽ
 大きな熊さん
 ばらを植えよう

【アコーデイオン合奏】
 おもちゃのシンホニー          (詩:レオボルド・モーツアルト 編曲:川口省悟)
 収穫のうた                 (曲:ドナエフスキー 編曲:木下そんき・松永勇次)

        2部 クラリネットをこわしちゃった        (フランス民謡 詩:石井好子 編曲:福井利雄)
グリーングリーン               (詩:片岡輝 曲:マックガィヤー、スパークス 編曲:八尋和美)
いつかある日                (フランス民謡 編曲:太田哲)
ポーリュシカ・ポーレ            (訳詩:井上頼豊 曲:クニッペル 編曲:八尋和美)
遠くへ行きたい               (詩:永六輔 曲:中村八大 編曲:青島広志)
マル 三角
○と△の歌                  (詩・曲:武満徹)
三つの大阪の歌               (編曲:外山雄三)
 鬼遊び
 眠らせうた
 雪遊び

告別                      (原詩:エドウィン・カスト 曲:林光)
海                         (詩:許南麒 曲:中村茂隆)>
風と光                     (詩:片岡輝 曲:池辺晋一郎)

        3部 美しき5月のパリ              (詩:加藤登紀子 詞、編曲:青山義久)
ピケはる娘                 (詩:小羽田孝・パリゼンヌ労組 曲:北出二郎)
レールの音が開えますか        (詩:熊谷勇二 曲:たかだりゅうじ)
あなたに                   (詩:小森香子 曲:原田義雄)
ぼくらの街のうた              (詩:村上和生 曲:上田忠喜)

−ふるさと大阪のために−
フィナーレ
ばらを植えよう               (ポーランド古謡 訳詩:工藤幸雄 曲:林光)

チラシ(表)

ごあいさつ

プログラムより
 本日は、私達の音楽会にようこそおいで下さいました。
 日本のうたごえ運動は、国民の生活とたたかいにあるその時々の思いを歌いつづけ、来年は創立40周年を迎えることになります。
 私達関西合唱団は、中央合唱団・名古屋青年合唱団と並ぶ運動創立の合唱団として、大阪府民の平和と民主主義・よりよいくらしを願うたたかいと共に歩み、来年の40周年に向っての新たな前進をめざしています。
 “運動の源泉を一層輝かせ、運動の飛躍を”をスローガンに全国のうたごえの仲間が40周年をめざし奮斗していますが、創造・組織両面において常に全国の運動の先頭に立って来た関西合唱団の責務は、いよいよ大きなものがあると言わなければなりません。
 世論調査でも、“社会が悪い方向に向っている”という意見が多くをしめつつありますが、政治的・経済的危機の増大や憲法への攻撃・教育思想の反動的策動等、人間どおしの連帯がバラバラにされていこうとする中で、たたかうことや生きることのすばらしさを讃える“うたごえ”が今切実に求められています。
 売上税反対の行動で示された国民のすばらしいエネルギーに確信をもち、私達もさらに私達の音楽を磨き運動を前進させていく決意です。
 今日の音楽会も、こうした私達の思いを心から歌いあげ、日本の音楽文化のより民主的で豊かな発展をすすめていきたいという点から企画されました。
 大変お忙しいなか御来場下さいました皆さまに、改めてお礼申しあげますと共に、今後とも変らぬ御支援・御協力を下さるよう、よろしくお願い申しあげます。
1987年5月27日
【関西合唱団団長 西恒人】

メッセージ

プログラムより
 日本のうたごえ運動の先頭に立って、多彩で意欲的な創造活動を展開している皆さんの活動に心からの敬意を表します。
 生活と音楽を切離そうという力が執ように私たちにしのびよる中で、いつも、人びとの平和とゆたかなくらしを求める真実の心をどううたうのかを真剣に追求しつづける関西合唱団の創造姿勢と指揮者の守屋博之さんのすぐれた指導は、私たちにうたがもつ本来の意味と魅力を演奏によって私たちに示しつづけてくれます。この様な団と指導者は日本のうたごえ運動の宝であり、誇りです。
 来年は、日本のうたごえ運動の40周年を迎えます。関西合唱団も40周年団体として運動のリーダーの役割りを一層力強く果される事を心から期待します。
 演奏会の成功を心から願い、連帯のメッセージといたします。
【日本のうたごえ全国協議会 幹事長 浜島康弘】


 「5月の音楽会」の御成功おめでとうございます。
 私の個人的なお話をお許し下さい。今から20年近くまえ、私の敬愛する宮内裕京大教授が突然亡くなり、京文センターで辛い告別式がありました。涙ばかり流れ元気のでない私の中に、やがて関西合唱団の「同志は倒れぬ」が静かに入って来ました。私は安らいだ気分になり、故人のたたかいの道を私も歩もうと思いました。以後私は、微力ながら民主主義のためにたたかってきたつもりです。そしていつも、倒れた時関西合唱団が歌ってくれる自分になリたいと思い続けています。
 歌はいつの世でも庶民を力づけてきました。関西合唱団の歌は常にたたかいを励ましてきました。
 私は秋の大阪市長選挙を皆さんと共に元気にたたかい、あたたかく市民の役にたつ革新市政をつくりたいと燃えています。よろしくお願いします。
【弁護士 斎藤浩】