定期演奏会の紹介

愛と平和のコンサートの紹介

演奏日時 1989年7月5日(水)午後7時開演
演奏会場 大阪郵便貯金会館ホール
指   揮 守屋博之/本並美徳/山本恵造
ピ ア ノ 門万沙子/山下和子
出   演 関西合唱団/関西合唱団第73期研究生/関西合唱団レガーテ
ス タ ッ フ 一杉忠(舞台監督)

演 奏 曲 みんなのうた                       (詩・曲:原田義雄)

旅のはじまり                       (詩:佐伯洋 曲:豊田光雄)
芦別の雪の中を                     (詩:門倉訣 曲:林学)
コスモス                          (詩:永阪文子 曲:原田義雄)
ピケはる娘                         (詩:小羽田正孝・パリゼンヌ労組 曲:北出二郎)

カンタータ「新しい朝のうた」より
 小公園で                         (詩:瀬野とし 曲:木下そんき)

合唱組曲「今日から明日へ」より
 朝の子どもたちに                    (詩:瀬野とし 曲:中村茂隆)

合唱組曲「よく似た日々のくりかえしだけれど」より
 笑顔をありがとう                    (詩:佐伯洋 曲:中村茂隆)

混声合唱のための組曲「光れ中学生」より
 海辺で話したね                     (詩:佐伯洋 曲:中村茂隆)

混声合唱のための組曲「おーい春」より
 おーい春                         (詩:佐伯洋 曲:中村茂隆)

ポーランド民謡メドレー                (編曲:関西合唱団)
 シヴィエツのボロネーズ/お客様がやってくる/ククエチカ(かっこう)/
 はしばみの木のしげみ/あひる/シュワジベチカ/ワルシャワのポロネーズ

ぼくら二人                         (詩・曲:ミキス・テオドラキス 訳詩:中央合唱団 編曲:戸田義昭)
ヴォルガのうた                      (曲:オストローフ B・モクローソフ)
コシシケレリアフリカ
耕やす者の祈り                      (訳詩:林光 編曲:林光 曲:ビクトル・ハラ)

今日は日躍日…昔気質のプロテストソング     (詩:片岡輝 曲:池辺晋一郎)
太陽の旗                          (詩・曲:林光)
とむらいのあとは・終曲                 (詩:木島始・栗原貞子 曲:外山雄三)

チラシ(表)

ごあいさつ

プログラムより
 本日は大変お忙しい中、「愛と平和のコンサート」にようこそおいで下さいました。
 昨年は、関西合唱団創立40周年にあたり、記念の音楽会・レセプション等を開催し、日頃うたごえ運動や関西合唱団を支え励まして頂いている皆様と40周年の歴史を振り返りつつ、うたごえ運動の果してきた役割の大きさを改めて感じることが出来ました。さらにこの運動における関西合唱団の位置が一層明確になり、その輝きをもった先駆的諸活動に誇りと確信を深めた次第です。今日までの関西合唱団を育てて下さった皆さんに、ここで心より御礼申しあげるものです。
 今日のコンサートも、そうした40周年での達成に立って、関西合唱団ならではの特長をもった内容を鮮明にし、何よりも府民の生活とたたかいに根ざして進めてきた創造的活動の一つの集約点にしょうと企画しました。私たちの演奏を通じて、各々の曲の中にこめられた人々とのその時々の願いを聴いて頂き、うたごえと関西合唱団が目指していこうとしているものを少しでも感じて頂ければ誠に幸いです。
 これからも一層の御指導、御支援をお願い申しあげ、ごあいさつとさせて頂きます。
【関西合唱団団長 西恒人】


 40年の歴史のなかで、関西合唱団はたくさんの歌をうたってきた。なかには、今日うたうポーランド民謡メドレーに入っている「シュワジベチカ」のように、30年以上もずっとうたい続けた歌もある。
 自然をうたった美しい歌、平和の歌、愛の歌、生活の歌、たたかいの歌など、わたしたちはこの国に住む庶民のその時々の願いや希望を、喜びや怒りや、そしてためいきをうたってきた。関西合唱団は、いわゆる<音楽好き>の人たちのためにうたってきたというより、むしろ音楽なんか縁がないと思っているもっとたくさんの人たちのためにこそうたってきたと言って良いだろう。
 今日のプログラムは、ほとんどすべてが、わたしたちの運動のなかで作り出され、生み出されたものである。外国の歌もうたごえ運動によって紹介されたものが中心だ。
 わたしたちの仲間のつくった歌もある。すぐれた専門家たちとの共同作業のなかでつくりだされた歌もある。毎年つくられ紹介されるそんなたくさんのすばらしい歌が、運動を豊かにし、ひろげる力となった。
 この40年間の蓄積のなかで、今どんなに貴重な財産をわたし達が手にしているか、今日のコンサートで聞いていただきたい。
【関西合唱団常任指揮者 守屋博之】