定期演奏会の紹介

第57回定期音楽会の紹介

 5月の音楽会

演奏日時 1992年5月27日(水)・28日(木)午後7時開演
演奏会場 森ノ宮ピロティホール
指   揮 守屋博之/山本恵造
ピ ア ノ 門万沙子/山下和子
川内努(ドラムス)
出   演 関西合唱団/関西合唱団とともにうたう合唱団/レガーテ
ス タ ッ フ 一杉忠(舞台監督)

演 奏 曲  1部 青葉の歌                    (詩:小森香子 曲:熊谷賢一)
五月のうた                   (詩:森田ヤエ子 曲:荒木栄)
告別                       (原詩:エドウィン・カストロ 詩・曲:林光)
ニカラグア・ニカラグイータ          (詩・曲:カルロス・メヒア・ゴドイ 曲:八木啓代 編曲:赤堀文雄)

踊りあかそう                  (詩:A.J.Lerner 曲:F.Loewe 編曲:源田俊一郎)
私を束ねないで                 (詩:新川和江 曲:林光)

トマトとメロン                  (詩:相田みつお 曲:高平つぐゆき)
ドブ川のうた                   (詩:ともろぎゆきお 曲:青山義久)
いとし子よ                    (詩:小森香子 曲:原田義雄 編曲:青山義久)

「マザーグースの歌」より           (訳詩:谷川俊太郎 曲:青島広志)
 ソロモン・グランディ(ニューオリンズ・ジャズのスタイルで)
奇跡〜大きな愛のように〜         (詩・曲:さだまさし 編曲:青山義久)
HEY JUDE                  (詩・曲:J.Lennon-P.Mc Cartney 編曲:赤堀文雄)

        2部 合唱組曲「砂川」                (詩:坂本万里 曲:芥川也寸志)
 T.風に
 U.土に
 V.人に
 W.火に

混声合唱組曲「初恋物語」より
 奪われし初恋                 (原詩:森村誠一 曲:池辺晋一郎)
太陽の旗                    (詩・曲:林光)
死んだ男の残したものは           (詩:谷川俊太郎 曲:武満徹 編曲:林光)
混声合唱のための組曲「永年のみどり」より    
 燈籠ながし                  (詩:小園愛子 曲:外山雄三)

HAPPY X’MAS(War Is Over)     (詩・曲:J.Lennon 訳詩:山口みゆき 編曲:赤堀文雄)
みんなのうた                  (詩・曲:原田義雄 編曲:青山義久)

チラシ(表)

ごあいさつ

プログラムより
 本日は、ようこそおいで下さいました。
 新緑がさわやかな風にきらめく初夏。生きとし生けるものが、その生命の尊さや生きることのすばらしさを見つめ合える季節でもあります。
 明日への希望を持って、日々の生活が不安なく暮らせることを願う私たちは、そうした生命や安らぎを脅かす現実の社会の様々な出来事に、心いためることがなんと多いことでしょうか。もう二度と戦争のための武器をもたないと誓った憲法さえもが、ないがしろにされようとしている今の日本。しかし私たちは、それらをただ黙ってみているわけではありません。人間らしく平和に生きていくためのたたかいは大きく広がっています。「反核・日本の音楽家たち」の10年に及ぶ運動も、音楽の分野で一つの貴重なたたかいです。
 今日の音楽会は、こうした流れの中で、来年45周年を迎える“うたごえ運動”をおしすすめてきた私たちの「愛と平和のメッセージ」であります。
 今後とも、関西合唱団への御支援御協力を心よりお願い申しあげ、ごあいさつとさせていただきます。ありがとうございました。
 【関西合唱団団長 西恒人】

メッセージ

プログラムより
訴えかける力を持つ演奏
 「花はどこへ行った」という歌をマルレーネ・ディートリッヒがうたうのをテレビで見た。「いつになったらわかるのか、いつになったら・・・」と低く静かに語りかけられて、涙がこぼれた。関西合唱団は平等を、自由を、連帯を、そして平和を歌い続けてきたが、それがわたしたちにしっかりと訴えかける力を持っているのは、何よりも先ず音楽として、歌として充実しているから、そして、演奏する人たちの真情がこもっているからだと思う。
 今年10周年の「反核・日本の音楽家たち」の音楽会にも是非出演して、すばらしいうたを聞かせて頂きたい。関西合唱団のみごとな活躍ぶりに感謝しながら、大いに期待している。
【作曲家・指揮者 外山雄三】


新しい魅力に期待
 関西合唱団のように一筋に、しかもしなやかに歌い続けている合唱団を、わたしはほかに知りません。
 昨年の5月の音楽会も聞かせていただきましたが、その多様な表現で、ききての心をしっかりととらえる見事なステージに、心からの拍手を送ったことをはっきりと覚えています。
 今年の音楽会も、わたしたちに新しいうたごえ運動の魅力を、きっと教えて楽しませてくれるにちがいないと期待しています。
【大阪芸術大学名誉教授 櫻井武雄】


真正面からの挑戦に全国が注目
 関西合唱団の演奏会は、いつも全国の仲問が注目しています。
 それは、関西合唱団が、いつも時代の進行の中で、人びとのねがいや要求をどの様に音楽化しているのか、そしてそのために、どの様な創造的開拓を行っているかなど、うたごえ運動が当面している課題に、真正面から挑戦しつづけているからです。
 近年、関西合唱団の若い仲間の台頭は目をみはるものがあり、重厚、華麗さに、若々しい力強さが加わり一層魅力を増しています。
 日本のうたごえ運動が生んだすぐれた指導者守屋博之氏と関西合唱団の集団が一体となってどんなステージをつくり、大ぜいの人びとに熱いメッセージをつたえるのか楽しみです。折から「地球サミット」が全世界注視の中で開催されます。「地球環境の時代」といわれる今、美しい地球を守り、人間らしさを求めるうたごえが、豊かに、美しく、そして心やさしくひびきわたることを心から願って。
【日本のうたごえ全国協議会 幹事長 浜島康弘】