定期演奏会の紹介

第64回定期音楽会の紹介

 June Concert

演奏日時 1999年6月9日(水)・10日(木)午後7時開演
演奏会場 森ノ宮ピロティホール
指   揮 守屋博之/山本恵造
ピ ア ノ 門万沙子/土肥永津子/山下和子
バ ン ド ドラム/原田鉄也、ウッドベース/上里明、シンセサイザー/門万沙子
出   演 関西合唱団/June Concert合唱団
レガーテ/
ヴォーカルアンサンブルAVANTI
「ぼくたちのさがしもの」を歌う合唱団
ス タ ッ フ 和田みや子・辻上聡(司会)/森昭夫(舞台監督)

演 奏 曲    1部 明日こそ、子どもたちが・・・             (詩:浅利 慶太 曲:Andrew Lioyd Webber  編曲:青山 義久)
虹の彼方に(「オズの魔法使い」より)       (訳詩:山梨 竜一郎 曲:H.Arlen 編曲:源田 俊一郎)
僕らが生まれたあの日のように           (詩・曲:飛鳥涼・小田和正 編曲:青山義久)
JOYFUL,JOYFUL(「天使にラブソングを2」より) (編曲:青山義久)

   【関西合唱団/山本恵造(指揮)/土肥永津子(ピアノ)/原田鉄也(ドラム)/上里明(ウッドベース)/
                                             門万沙子(シンセサイザー)】

翼                             (詩・曲:武満徹)
墓標                           (原詩:峠三吉 曲:外山雄三)

   【レガーテ/山本恵造(指揮)/山下和子(ピアノ)】

トリッチ・トラッチ・ポルカ                (詩:門えりお 曲:J.シュトラウス 編曲:田中信昭)
ウィーンわが夢の街                  (訳詩:あらかわひろし 作曲:Rudolf Siecxynski 編曲:青山義久)

   【
ヴォーカルアンサンブルAVANTI/門万沙子(ピアノ)】

夏至祭りの歌                      (ラトビア民謡 訳詩:木内 宏治)
聞けよ                          (ロシヤ民謡 訳詩:合唱団白樺)
ねがい                          (詩:佐藤信 曲:林光)
FROM A DISTANCE                 (詩・曲:Julie Gold 訳詩:きたがわてつ 編曲:Teena Chinn)

   【関西合唱団/守屋博之(指揮)/門万沙子(ピアノ)】

         2部 子どもの権利条約をテーマとした子どもと大人による合唱組曲
「ぼくたちのさがしもの」 より
プロローグ                       (原詩:「ボクたちのさがしもの」制作委員会 曲:池辺晋一郎 
                                                        編詩:西田豊子)
    
   【関西合唱団/JUNE CONCERT合唱団/「ぼくたちのさがしもの」を歌う合唱団/守屋博之(指揮)/
                                                      門万沙子(ピアノ)】

新作「なかった」                    (詩:茨木のり子 曲:外山雄三)
GO DOWN MOSES                 (編曲:Raymond Porter )
DRY BONES                     (編曲:Livingston Gearhant )

心/叫び/歌-三つの混声合唱曲 GRET JOURNEY (詩:山ノ木竹志 編曲:池辺 晋一郎)
 アメイジンググレイス
 ディープリヴァー
 リパブリック讃歌

みんなのうた                     (詩・曲:原田義雄 編曲:青山義久)

   【関西合唱団/June Concert合唱団/守屋博之(指揮)/門万沙子(ピアノ)】

チラシ(表)

ごあいさつ

プログラムより
 本日は、関西合唱団第64回定期JUNE CONCERTにようこそおいでくださいました。
わたしたち関西合唱団は今年、創立51年目を迎え、また新たな一歩を踏み出したいと思っております。
 5月24日の国会で、ガイドライン関連法が審議を尽くすこともなく、数の暴挙によって成立しました。世
界に誇る平和憲法を持ちながら、戦争をしない国から戦争をする国へと方向を無理やりに変えてしまったのです。多くの国民はその行く手に怒りと不安を持っています。
 「うたごえは平和の力」を合言葉にわたしたちは歌い続けてきました。この法律の発動で戦争へと動き出してしまわないように、そして平和の方向へむかうように動かすオールの一つをうたを通してしっかりと握っていきたいと思います。
 50年間ずっとやってきたこと、それを深い確信と新しい気持ちで、もっとたくさんの人に届けられるように…。これがわたしたちの新たな一歩です。
 いつもご指導と励ましをいただいている外山雄三先生、池辺晋一郎先生は、今こそ歌っていきたい曲を創ってくださいました。11月に予定している子どもの権利条約をテーマとした子どもと大人による合唱組曲「ボクたちのさがしもの」の初演にむけても、さらに大きく歌い共感する人の輪を広げていきたいと考えております。
 これからも、ご指導・ご支援のほどよろしくお願い申し上げます。どうぞ、最後までごゆっくりお聴きください。
1999年6月9日【関西合唱団団長 山口みゆき】

メッセージ

プログラムより
 今回、秋に発表する曲の、ほんの一部「プロローグ」だけ、聴いていただくことになりました。完成すれば全9曲になる作品です。作曲する者が言うのも変ですが、僕自身も楽しみです。
 関西合唱団が発信するさわやかで力強いメッセージに、今回も大きな期待をしています。
【池辺晋一郎】

 戦争をすること、つまり、人間が殺し合いをし、その擧句に限りなく環境を破壊して続いて来る世代に過重な負担を残すことに、どんな正当な理由もある筈がない。そういう考え方に私はずっと同意してきたし、いまだから更にその考えははっきりと強く、重く、激しい。
 茨木のり子さんがそういう思いの一端をみごとな作品に結晶して居られる。その初演を信頼する守屋博之さんと関西合唱団に託すことが出来ることは大きなしあわせである。
【外山雄三】

 日本のうたごえは、この5年間、「50周年運動」を展開し、大阪・東京を連動して開催した50周年記念祭典は、文字通り世界に類を見ない「大衆が音楽の主人公」として、国民各層のねがいとたたかいを結び、音楽の豊かさに大きな共感を広げ、新たな時代の大きなステップをふみだすものとなりました。
 この50年の蓄積の上に、"21世紀を戦争のない世紀に、音楽文化が花開く新しい国づくりの胎動と固くむすんで、うたう喜びを大切にし、音楽の輝きを人々の心に届けるうたごえを国のすみずみに広げよう"と活動しています。
 貴合唱団が51年目を迎え、新たな思いをこめて"平利への願い"をうたうJUNE CONCERTが今、戦争を推し進めようとする者への警鐘となり、大きく成功するとともに、大阪のすみずみに"わが町わが暮らしの中に"うたごえを広げる先頭にたって活動し、飛躍的な前進の中で新しい世紀を迎えることを心から期待します。
【日本のうたごえ全国協議会 幹事長 高橋正志】