浅井恵壹先生の合唱講座

      名指揮者による合唱講座T

日程  2005年1月23日(日) 午後1時30分〜4時30分 譜読み練習12時30分〜
場所  
大阪グリーン会館

 今年度の2回目の日曜講座は、思いっきり歌えて楽しい浅井恵壹先生の合唱講座です。1月23日(日)に大阪グリーン会館で行われました。
今回も会場一杯の100名を越える方々で会場は埋まり、楽しいお話と実践的な合唱講座が行われました。

 会場準備のために今回は11時45分に集合。の予定でしたが、演奏教育部のメンバーで遅れた人が多く、会場に早めにお越しいただいた方々に椅子を並べていただく結果となりました。(申し訳ありません)。今回は大きな会場なので果たしてたくさんの方が来られるかどうか心配です。

 午後12時30分より新実徳英作曲「壁きえた」と外山雄三作曲「炎の歌」より「V 石」の譜読みを関西合唱団の指揮者 守屋さんの指揮、門さんのピアノで開始。続いて副指揮者のYさんの紹介で浅井恵壹先生が登場。

12時30分近くなると受付にたくさんの方が集中します。 守屋さんの指揮で「壁きえた」「石」の譜読み練習開始。 ピアノの門さん。いつもお世話になっています。
午後1時を越えた頃には会場もかなり埋まってきました。 受付も少し落ち着きました。 譜読みを終え、しばし休憩。
会場横のラウンジに浅井先生がお越しになられました。守屋さん、副指揮者のYさん、ピアノの門さんで打ち合わせ。 1時30分より講座が始まります。司会はいつも副指揮者のYさん。浅井先生の紹介をします。 開口一番「吉本から来ました浅井です。」と会場を笑わせながら、音楽の話しにすーっと入っていきます。
「壁きえた」の最初♪西と東、空をつなぎ♪について「なんとなく西と東と言ってほしくない。ドイツはこれで平和が来た。」と。壁の消える直前に合唱団を率いて旧東ドイツへ行かれた時の様子も交えてお話をされました。 「壁きえた」を一通り歌ってから、関西合唱団だけ立たせて演奏。その後、他の人達だけで演奏。違いはあったのでしょうか。先生のコメントがありません・・・。 ♪どよめく通り、菩提樹揺れる♪の部分では「本当に喜びいっぱいで通りにあふれた人々のどよめきを表現してほしい。」と。
♪こちらのパンとあちらのミルク♪の部分では「この思いを大切に歌ってほしい。こちら側からあちら側へ距離感がわかるように。」 男性陣は今回も少ないのですが、「テノールが良い。」と大変ほめて頂きました。(エヘン!)しかし、「テノールとアルトの響きが一つになると良い。互いのパートを聞いて歌うこと。」とも。 もう、1時間半近く過ぎてしまいました。お話を聞いて歌っていると時間の感覚がなくなってしまいます。
ラウンジで浅井先生も休憩。副指揮者のYさん、ピアノの門さんと打ち合わせ。 入口横では今日もビデオで大活躍のバスFさん。今までの日曜講座のVTRを資料として保管。前回来れなかった人にお分けしています。 後半は「石」。また1回以上この曲を演奏したことがある人で歌います。今回は男声の方に「音楽がある」とのこと。♪石のある限り♪の所は女性は「い」と「し」を感じるだけと厳しい指摘が!
「石」の最後の女性だけの部分ではなかなかハモらないので、男声に歌わせたり、女性の前列、後列で分けてみたり、互いのヴォリュームを感じさせたり。 男性の声を女性がしっかり聞いてもらうために、男性が女性の前に出て歌います。うまく歌えた時には「スバラシー」と気持ちよくほめてくれます。 今度は男声のパートをバラバラにしてハーモニーを聴きながら歌います。
「次に1月から3月生まれの人だけで歌います。前に出て来てくださーい。」。たくさんいるはずのアルトがたった2人だけでした。 4月から6月生まれの人は、アルトばかり!男性は全員で2人。なかなかバランスは難しいですが、人任せでなく自主的に歌うことが要求されます。 7月から9月生まれの人。割とバランスが取れたかな。アルトが上手で深い響きで「スバラシー!」と。
最後の10月から12月の人。日頃団員一人一人の声を聞けていないので、こんな声なんだと参考になりました。 小編成で歌うことで、互いの声を良く聞くことが鍛えられます。 最後に全員でこの2曲を通して歌いました。
最後に「素敵な瞳で見てくれたことに感謝。音楽という物は「壁きえた」のように対立を越えていく物だ。」とおっしゃって頂けました。 最後に司会のYさんから先生が他のご用時ですぐに帰られること、そして次回の日曜講座のご案内をしました。次回の松原先生の合唱講座(2/6日)の楽譜を持って帰って下さいと連絡しました みんなで椅子を片づけて終了です。ご苦労様でした。

楽しい会話を挟んで私達をリラックスさせながら、ぐんぐんと大きな指揮で私達を音楽へと引っ張っていってくれました。
特に歌詞に対する姿勢は大変真摯で、その歌詞で何を伝えようとするのか、その歌詞が聴き手に伝わるのだろかを考えていらっしゃいました。練習途中で時折指揮を止めて考え、「その歌い方では歌詞は聴き手に伝わらない。」「聴き手に一言でもわからないのは残念。」「日本語の曲であれば、聴き手はわからないところがあると欲求不満になるはず。」と言われます。
「アルトとテノールが一つのひびきになると全体が一つになる。京都エコーも初めは同志社グリーと京都女子大が合わさってできた合唱団なので永井先生にそのように指摘された。」とお話しされました。講座の最後にある恒例の質疑応答の時間にこの「テノールとアルト」の問題を教えて頂こうと待っていたのですが、先生のご都合がつかなく、時間を取って頂けませんでした。また、次の機会に教えて頂こうと思っています。

この他にも浅井先生はたくさんお話しをされたのですが、このアルバムでは断片的な紹介しかできなかったことをお詫びします。なお、今回のビデオもあります。ご希望の方はご連絡下さい。
大きな写真をUPしました。(2005.2.28)【テノール S】