高嶋昌二先生の合唱講座

     名指揮者による合唱講座T

日程  2005年11月13日(日) 午後午後1時30分〜4時30分 譜読み練習12時30分〜
場所  城北市民学習センター

 今年度の最初の日曜講座は、高嶋昌二先生の合唱講座でスタート。11月13日(日)に城北市民学習センターのホールで行われました。
当初は栗山文昭先生の予定でしたが、直前に先生のご都合で大阪に来られなくなり、今まで何回も日曜講座をお願いしていた高嶋先生に急遽お願いをした所、引き受けてくださり、実施することができました。急な変更のため来られる方には団員より連絡をさせてもらいましたが、連絡がなかった方がいらっしゃいましたら、誠にすみませんでした。当日は80名を越える方々で会場は埋まり、楽しい説明と実践的な練習の合唱講座が行われました。

 会場準備のために12時に集合。開場と共にすぐに椅子並べと受付設営を始めました。早くから来られた方がすぐに会場に入られ、すぐに「空とぶうさぎ」と「鶴」の譜読みを守屋さんの指揮、門さんのピアノで開始。続いてYさんの紹介で高嶋昌二先生が登場。

受付担当の団員と、今日の参加状況を心配そうに見ている演奏教育部長。会場は7割方埋まっています。 午後12時30分より「空とぶうさぎ」と「鶴」の譜読み練習を開始。譜読み練習は守屋さんとピアノは門さんです。 譜読み練習の間に会場は7割ほど埋まりました。
副指揮者で日曜講座担当のYさんの司会で高嶋先生を紹介します。このころには会場はほぼ一杯になりました。 ほんとに急にお願いして来て下さってありがとうございます。高嶋先生の登場。 お話がどんどん進みます。コテコテといわれようが・・・合唱は歌詞が伝わらなくては、と力説。お話も聞きやすく笑いがあふれた楽しいものに。
「空とぶうさぎ」の最初の数小節からどう歌うべきかを説明。音楽自体の流れと歌詞の流れをつかんむことの大切さを具体的に歌詞に基づいて話されます。 語りの部分はしゃべるようにして、口を開けすぎないこと。!あごの下に手を当てて歌います。 後ろで講座を聴いている守屋さんと、接待用のお茶を準備しているアルトFさん。喫茶店のママですからお手の物です。
「小節の終わりの伸ばし方はナイキのマークで歌うこと」。「日本語の子音sは注意する。静かの“し”と私の“し”は発語が違う」 「合唱には語りの部分と歌う部分があってその違いを出すこと」など指示が出ます。そして、この曲の仕上げでみんな立ってうたいます。 ちょっと休憩時間。大いに羽根を伸ばす団員も!
後半は「鶴」。合唱連盟系でもこの曲は20年前に日下部先生や浅井先生が取り上げたとのこと。編曲はが他にもあるそうです。戦場に行く仲間を思う兵士の歌・・・。そのイメージを語ってくれます。 「歌にいのちを吹き込む方法は最初の言葉をわずかにテヌートすること」。その方法として「左手を片手を堅いドアにして右手で押し開けながら歌う」方法を伝授されました。 さぎおいし、のやま♪の“う”と“か”でこれをします。「みんなでやるとまるで新興宗教のようだ」と笑わせてくれます。「歌の中でどの扉が一番重いか考えること」とも。これだけで合唱ががらっと変わるから不思議です。
前の講座では「ボウルを左に抱え右手に持った攪拌機でかき混ぜながら歌うことでフレーズ感を出す」方法を教わりましたが、今回も具体的に会得しやすい方法で勉強になりました。 「♪わたしはふっと思う♪の“思う”は聞いている人にどう聞こえるか。最後の“う”はUで歌って欲しい」。歌詞の表現に気を配ります。 「訳詞の付け方が悪く、鶴の日本語と音程の変化があわない」。そのため「♪鶴に♪の“る”は軽く歌う。舌を前の上顎にかけてLのようにして歌う」。「“に”はディミネンドにするがエネルギーを無くさない」。
「長い音は伸びる傾向があり、短い音は短くなる傾向がある。これを逆にすること」など様々な指摘がありました。 最後は「鶴」を全員立ってうたいます。 午後4時半をまわり終了時刻となりました。先生へのお礼を副指揮者のYさんがします。どうもありがとうございました。
次回の日曜講座のご案内。松原先生の合唱講座(12/23金)の楽譜を持って帰って頂くようにと説明しています。 ソプラノYさんよりステップコンサート(12/11日)の宣伝がありました。 日曜講座が終了しました。この後、椅子を片づけて終了です。もう外は暗くなっていました。

 大変楽しく笑いにあふれていて、それでちょっと考えさせられる、実践的な合唱講座が終わりました。あっという間の3時間でした。
 この他にも高嶋先生はたくさんお話しをされたのですが、このアルバムでは断片的な紹介しかできなかったことをお詫びします。なお、今回のビデオもあります。ご希望の方はご連絡下さい。
【テノール S】