特別団員募集のご案内

ともに歌う合唱団員の募集は終了しました!

合唱団員募集のご案内 


 相次ぐ医療・介護などの社会保障制度改悪は、安心してかかれる医療を国民から遠ざけ、ますます社会的格差と貧困を広げています。また、看護師や医師の不足、医療現場の忙しすぎる実態、介護保険制度の矛盾は行き届いた看護・医療、介護をしたいという関係者の願いを踏みにじっています。
 いのちをいつくしみ守る仕事、医療や介護にはたらく人たちの思いを取材し、安心して生きていける願いを込めて、この組曲はつくられました。
 働く人と利用者国民、みんなの願いをつないでいけるように、このうたを多くの人と一緒に歌いたいと思います。

● 今後、地域や職場の集会、全国規模のイベントで演奏を予定しています。初心者歓迎です。必要に応じて職場や地域での出前練習やパートテープも用意しますので歌えるようになります。

演 奏 会 関西合唱団第72回定期演奏会(全曲初演)
演奏日時 2007年5月20日(日)14:00
演奏会場 NHK大阪ホール
指 揮 者 守屋博之
練習日時
2月1日(木)より毎週木曜日 午後6時30分から9時
 ほかに特別練習
  3月25日(日)、4月22日(日)、5月13日(日)(時間未定)
練習会場 大阪音楽センター(地図参照
  大阪市城東区鴫野西5-17-16
  JR学研都市線鴫野駅下車徒歩10分
団   費 1ヶ月3000円(4ヶ月分で12000円)
演 奏 曲 混声合唱のための「いのちをつなぐ人たちのうた」
作詞 上田假奈代 作曲 安広真理 / 制作 大阪民主医療機関連合会・関西合唱団

プロローグ
第 1 章 おはよー!おはよー!わたしは看護師
第 2 章 看取りの現場
第 3 章 自転車で今日も走るヘルパー
第 4 章 現場の仲間たちのうた
第 5 章 デイサービスのお楽しみの時間
第 6 章 夫婦のぼちぼち
第 7 章 いのちをつなぐ仕事
エピローグ

<合唱組曲の歌詞から>
仕事は今日も山積 つぎからつぎへとつづく 疲れ果てる白衣 今日も
ほんとうは 話をきいてあげたい そばにいて寄り添いたい もうすこしもうすこし
ほんとうは 今すぐ駆けつけたい 手をとりゆっくり話したい 時間よとまれとまれ
(第 1 章「おはよー!おはよー!わたしは看護師」より)

介護保険は矛盾の制度 制度のなかを汗して 走るわたしはヘルパー
人間の生活に線はひけない ひけない線のうえを 走るわたしはヘルパー
笑顔 声かけ みきわめ サンサン
笑顔 声かけ みきわめ サンサン
太陽のように あたためよう 暮らしを 日々を
ひなたの時間 自転車に乗って 走るよ 走る
(第3章「自転車で今日も走るヘルパー」より)

貧しくて病院に行けない人が増えている
国や政策は声高に責任から逃れようとする
病院は制度のなかで ただ忙しく疲れきる
人々は苦しさをこらえ じっと顔を伏せている
このまま 黙っていないで 顔をあげよう
暮らしを守れない制度に 声をあげよう
いま このいのちのために 
いま あしたのいのちのために 
(第7章「いのちをつなぐ仕事」より)

プロフィール
上田假奈代(うえだ かなよ)
 3歳から詩作、17 歳で朗読をはじめる。「詩のボクシング」大阪チャンピオン。NPO法人「こえとことばとこころの部屋」(大阪市浪速区)の代表。表現を軸にした、ニートや引きこもり、ホームレスなどへの新しいカタチの支援も行う。毎月、大阪市と京都市でワークショップ「詩の学校」を開催。主な作品に朗読CD「戦場写真」「あなたの上にも同じ空が」「詠唱 日本国憲法」など。

安広真理(やすひろ まり)
 福岡市出身。武蔵野音楽大学ピアノ科卒業。西日本新人紹介演奏会出演。川口由美子、柴戸亜樹、中村順子、 坂井玲子各氏に師事。現在、合唱、器楽の伴奏者として活動しながら、創作活動も積極的に行っている。主な作曲作品に「その手の中に」、「ねがい」、「ひとつのピース」などがある。
チ ラ シ 表面(PDFファイル 0.8MB)、裏面(PDFファイル 1.4MB)
お問い合わせ、お申込みは 関西合唱団
 Tel : 06−6962−5482  Fax : 06−6969−1261
 住 所 : 大阪市城東区鴫野西5−17−16大阪音楽センター内(地図参照
 E-mail : kansaigasshoudan@ybb.ne.jp
 H  P : http://www.geocities.jp/kansaigasshoudan/
 交 通 : JR学研都市線鴫野駅下車徒歩10分

歌 詞 全 文 いのちをつなぐ人たちのうた

プロローグ

空に生まれてくる星よ
風に舟の帆なびくよ

波にきらめく星のように
生まれてくるいのちよ

このいのちが いのちを果たし
空にむかって帰るとき
また夜空に星が生まれる

そのあいだに わたしたちは
ことばを覚え うたをうたう
あなたにあえて よかった
あなたにあえて ほんとに よかった
ありがとう そのことばを 今日もうたおう


第1章  おはよー!おはよー!わたしは看護師

おはよー!おはよー!
おはよー!おはよー!笑顔がみたくて

幼い妹の病院通いに付き添った 父母(ちちはは)のうつむく顔
みんなを支えたい 笑顔が戻ってくるように 看護師になろうときめた

いま笑顔がなによりも大切だと知っているけど 忙しくて凍る笑顔
「ちょっと待っててくださいね」何度も口にして 待たせる辛さ胸痛む

仕事は今日も山積 つぎからつぎへとつづく 疲れ果てる白衣 今日も
ほんとうは 話をきいてあげたい そばにいて寄り添いたい もうすこしもうすこし
ほんとうは 今すぐ駆けつけたい 手をとりゆっくり話したい 時間よとまれとまれ

夜の暗い廊下をひた走る 顔をあげて元気をだすのが わたしの仕事
あの部屋からこの部屋へ 笑顔をとどけ家族も元気に 見送る仕事 

おはよー!おはよー!今日も微笑む 
おはよー!おはよー!いのちは微笑む 
おはよー!おはよー!あなたに微笑む 


第2章  看取りの現場

わからない わからない 言葉をうしない
わからない わからない かなしみに声もでない
わからない わからない 人生の最後の日 どうすれば
わからない わからない 残された家族に 目を伏せる

死に慣れるなんてことはなく
その人の最後の瞬間は
どんな言葉も言い表せない
人生の幕が閉じるまで
耳を傾ける耳を近づける 

人は生まれる おぎゃーと生まれたその日から
人は死にゆく 役割を果たし最後のその日まで

いのちが空にかえる日よ 人生が海に帰るよ
なみだの海にかえる日よ その日まで微笑みを その日まで微笑みを


第3章 自転車で今日も走るヘルパー

雨でも真夏でも今日も自転車 走るわたしはヘルパー
買い出し掃除お風呂にご飯の支度 走るわたしはヘルパー

事務所に帰って泣いた日のこと 
「もう最後」と決めた次の日
「ごめんね」とはじめてきいたその時から
あたらしい関係がはじまり いまでは いつでも
笑って話せる 

車いすを押しながら 死んだ父を思い出す 走るわたしはヘルパー 
お酒に気をつけて からだにも心くばってね  走るわたしはヘルパー

名前でよびあう関係は 人生を教えてくれた
孤独をささえる毎日の いのちをつなぐ喜び

介護保険は矛盾の制度 制度のなかを汗して 走るわたしはヘルパー
人間の生活に線はひけない ひけない線のうえを 走るわたしはヘルパー

笑顔 声かけ みきわめ サンサン
笑顔 声かけ みきわめ サンサン
太陽のように あたためよう 暮らしを 日々を
ひなたの時間 自転車に乗って 走るよ 走る


第4章 現場の仲間たちのうた

朝 まだ明けきらない空の静かな空気
歯磨き 水の音 ぐるり洗濯機をまわして 

仕事にいくのが楽しみだから「おはようさん」
微笑む 仲間たち みんなの元気が力に

いのちを支える仕事 落ち込んでも大丈夫よ
わたしの 毎日は 豊かな経験談ばかり

失敗したら思い出して 最初の気持を
微笑む 仲間たち あきらめないうたを歌おう
微笑む 仲間たち あきらめないうたを歌おう


第5章 ディサービスのおたのしみの時間

A「こちらのおばあちゃん 100歳ですって」
B「いや あたしは 99や」
C「まあ 長生きですなあ あたしはそんな長生きできまへん」
A「え おばあさん おいくつですか?」
C「あたしか?95歳」

長生き自慢は元気な証拠
今日も好物のせんべいぱりぱり
食べるネル歩く食べるネル喋る
食べるネル食べる食べるネル笑う

長生きしてねと孫に言われて「ハイ」
今日も友達にあうのが楽しみ
食べるネル歩く食べるネル喋る
食べるネル食べる食べるネル笑う

ひとりでいるよりみんなといよう「ヨイショ」
今日も笑って歌でもうたおう
食べるネル歩く食べるネル喋る
食べるネル食べる食べるネル笑う


第6章 夫婦のぼちぼち

夫婦ふたりで一人分
「こけんかなー こけんかなー」心配しながら
歩く練習 すこしづつ
夫婦ふたりで一人分
わけあって わけあって ふたりの生活
ヘルパーさんも 看護師さんも みんな 助けてくれる

いつ誰がどんな病気になるのか 
元気なときには考えもしない
病気が教えてくれた人生の大切さ

歩く練習 早朝散歩
杖つく人とすれちがう
車いすの子すれちがう
あの人たちもがんばってるんやな
わたしたちもがんばりたいな
人は強く生きれるものではないから
ゆっくり ぼちぼち ゆっくり ぼちぼち


第7章 いのちをつなぐ仕事

誰でも暮らしの営みを持ち
誰でも誰かと関わり生きている

病気や怪我で暮らしが変わるとまどい
はげまし支えていくのが医療の現場

貧しくて病院に行けない人が増えている
国や政策は声高に責任から逃れようとする
病院は制度のなかで ただ忙しく疲れきる
人々は苦しさをこらえ ぢっと顔を伏せている

このまま 黙っていないで 顔をあげよう
暮らしを守れない制度に 声をあげよう
いま このいのちのために
いま あしたのいのちのために

わたしたちの仕事は
医療と暮らしのあいだで
それぞれの人生を尊び
希望をつないで 誇りを引き受け
すてきな人生を生きること


エピローグ

いつのまに歳をかさねて日がすぎて
くりかえす季節の数の思い出よ

父母(ちちはは)子らへ 星のように輝く
いのちは輝く 見上げてごらんよ


人の働きがいのちを つむいでいくよ
一度きりの人生を 歩いていくよ

ふりかえってみつめる道 いちどきりの道
代わりのない人生だから 微笑みを生きよう

ここに生きることを うたおう
こどもの人たちに 伝えよう
ここに生きることを うたおう
わたしたちのうた 今を生きるうた 

ここに生きることを うたおう
わたしたちのうた 今を生きるうた