機関紙「くれっせんど」より

2003年5月 313号〜316号       バックナンバー   現在

2003.5.29
No.0316
若谷冬子さんのご冥福をお祈り申し上げます
 関西合唱団創立期(1948)から1983年まで35年間、常任声楽講師であった若谷冬子先生が、5月24日(土)午前6時38分高石市の高石藤井病院で膵臓ガンのために死去されました。(享年93歳)5月26日(月)午後12時30分より金光教玉水教会(大阪市北区江戸堀)で金光教式の葬儀・告別式が行われ、通夜を含め150名の参列。出棺に際し「花をおくろう」の合唱で見送られました。【元団長 T氏より寄稿】

2003.5.22
No.0315
西日本合唱講習会 in 福井
 交通費節約のため車で出かけたツァーですが連休とあって往路の所要時間はなんと6時間!
 池辺氏の合唱講座では『新世界』と『悪魔の飽食』がテキストでした。音のバランスには「強い、弱い」の他に「重い、軽い」「近い、遠い」など色々ある。歌詞と曲の構成をよく考えて場面に応じた表現を。編曲するときにはメロディの陰に和音を決定する大事な音を配してあるので、それを感じて歌ってほしい。・・・などまどお得意のダジャレも交えながら興味深いお話が聞けました。福井は日本で唯一、世界でも有数のハーブ生産地であり、マリンバもシェアトップを誇るとのことです。それぞれの演奏とトークの時間もありました。マリンバ奏者の篠田さんのコメント「バチ(正式名称で話されたのですがわすれました)は数百本持っていて、やわらかい音、かたい音など演目や会場によって使い分けています。みなさんの声の出し方もそうだと思います。・・・」
 NHKホールと、それぞれの曲にふさわしい声が出たら素敵でしょうね。【ソプラノ N】

2003.5.22
No.0315
扇町メーデーに参加して
 昨年は雨でしたが今年は良い天気に恵まれた。昨年は歌えない歌があり、歌集売りに専念していました。今年は頑張って歌おうと。しかし、また知らない歌があり舞台に立たないで売り子に・・・。歌集はなかなか売れず「Kさんどう?」とたずねると10数冊の売り上げ。私は「歌集はいかがですか?」とみんなに呼びかけているのに対して彼女は一対一で相手に迫っています。くじけないで声をかけていくとだんだん売れて50部完売しました。民医連は20部買ってくださいました。東住吉民商のBさん(元団員)は私やKさんを会員さんのところへ連れて行ったくれてとても親切にしてくれました。Bさんが声をかけるとみなさんスッと買ってくれるのです。メーデーに参加した人は全員が歌集を完売!!最後だけ舞台に上がりましたが「歌は舞台で覚える」を実感しました。来年はもっとたくさんのうたごえの仲間で歌をうたいたいナァー。そしてお願いですが送り出しの時は全ての団体が出て行くまで歌わせてほしい。今年は場内で署名やチラシまきができず残念でした。みなさんお疲れさまでした。【アルト Y】

2003.5.22
No.0315
メーデーに歌声と歌集の普及
 昨年に引き続き今年も、淀協労組がメーデーに歌声を響かせようと敢り組みされました。西淀病院では4月23日からメーデー歌集の練習が始まりました。「その手の中に」「BELIEVE」を課題曲として、その他好きな歌を随時という風に、1回の参加者は少なかったですが5回練習日がもうけられました。Yさんがギター持参で指導に、私も2日参加しました。千北診療所では、4月28日メーデー前夜祭として、お寿司付で歌う会が取り組まれ、Yさん、Kさんと私が、キーボード、ギター持参で歌唱指導に行きました。約12人の参加で、元団員のAさんも居て、おおいに盛り上がりました。「翼をください」で始まり、課題曲の練習ももちろんこなし、ほとんど全曲歌って私達も楽しいひと時でした。
 5月1日はメーデー終了後、西淀川区民ホールに全職員集会が取り組まれて、そのオープニングに団からはYさん、Yさん、Kさん、私と職員や友の会の人達で「青い空は」と「BELEIVE」の歌唱指導を行い、最後に練習曲「その手の中に」の披露をしました。
 淀協にはまだ他に診療所や訪問看護ステーションが幾つもあります。来年は取り組みの幅を広げて行きたいと思っています。【アルト Y】

2003.5.15
No.0314
強化合宿に参加しての感想
 5月10日(土)、パート練習、夕食の後、演奏会1部の「永遠のみどり」の練習。音と休符の難しさとともに詩を伝える為に言葉を明確にすることも、気をつけなければと思った。友達が、「合唱団は外山作品を歌わせるとウマイ」と言っていたので、尚更頑張らねばなりません。♪赤ん坊が笑うと 笑った口の歯茎にも 赤黒い血が にじんでいた♪の出だしで始まる『終末』は生々しく悲惨で歌うのがつらかったです。
 初日最後はお待ちかね、交流会。我Y班は、Tさん、Iさん、Tさん、Fさん、Nさん(以上男性)、Yさん、Oさん、私(以上女性)。私以外は皆しゃべり。演奏会で歌う曲で、わからない事、思う事をああだこうだと言い合うのですが、なかでも戦争についての話は盛り上がり、知識のない私はついて行けませんでした。1時間はビールもお預けで我慢の子でしたが「ハイ、乾杯!」の後は、皆、早いペースで飲んではりました。多すぎると思ったお菓子もアッという間になくなり、男の人もお菓子を好きなんだとつくづく思う交流会でした。
 次の日は、午前9時から11時まで、Yさん指揮による1部の曲を練習後は昼食をはさみ3時半までの練習。うまく歌えない箇所をピックアップして指導して下さったが、まだまだ難しく、後数回の練習と強化練習だけでは舞台には立てないなあとつくづく感じました。
 目を閉じ、演奏会の舞台を思い描いてみる。メインであるゴスペル!90名近くの黒の衣装を身につけた軍団が鮮やかに舞台に広がり、リズムにのり、楽しく勇気づけるように歌い始める・・・。来て下さった方に満足していただけるよう、出来る限りの努力をしようと思いました。【アルト Y】

2003.5.15
No.0314
まずはプチ交流会にてウォーミングアップ
 5月10日 土曜日、大阪市立長居植物園。参加者10名は550種6万1千本という樹木の中を漂う燈籠のようにゆらりゆらり。若葉の浅い緑は、眼にやさしく心を解放してくれる。ラクショウの細やかな羽根のような青葉が、まず私たちを迎え入れてくれる。ハート形をしたカツラの葉を見上げると、青空にはめこまれた緑色のステンドグラスだ。葉が重なった所だけが深い緑色。「いのちのレース」の世界やんけと河内弁。声が弾み、発声や舞台で求められる笑顔が、なんの造作もなしに自然にこぼれる。これがほんまの自然と一人納得。10時間におよぶ練習がこの後始まった。【バス I 】

2003.5.8
No.0313
迫力満点!ゴスペル講座に200名参加
 去る四月二十九日「亀渕友香さんのゴスペル講座」を都島区民センターにて行いました。
 この日は、関西合唱団と一般公募した「ゴスペルを歌う合唱団」以外の一般参加者百二十名余り、全体で約二百名が参加し、会場一杯の熱気あふれる取り組みになりました。誘っていただいたみなさんどうもありがとうございました。
 私たちが今回の定演でゴスペルのステージを企画したのは、いま流行のゴスペルの魅力である、解放された自由な体の底からの歌声、魂の深い叫びを自分たちの合唱団にも身につけたい、多くの方々と一緒に楽しみたいと考えたからです。しかし、疑問や不安もたくさんありました。「ゴスペルとクラツシックの発声は違うのでは?」「リズム感のある曲は苦手…どうしたら身につくだろう」「さまになるのだろうか-:」こんな思いをいっぱい抱えながら、この日を迎えたのでした。
 まず、最初にゴスペルの簡単な解説。アフリカから奴隷として連れてこられた黒人が作り出した音楽、アフリカでも草や木など多くのものに神が宿ると考えており、その点では日本とも共通点があるなど興味深いお話を伺いました。歌を一曲ご披露いただいた後は、発声練習。多くの有名なミュージシャンをヴォイストレーナーとして育てたという亀渕式のエクササイズが次々に…「簡単に発声しておきましょう」という打ち合わせとは裏腹に、みんなの反応がよかった(?)からか、なんと一時間も!
 休憩をはさんで、会場からの質問にお答いただきました。「ゴスペルとクラッシックの発声はどうちがうのですか?」「何も違いません。違うのは、歌っている世界だけです。歌うこころが変れば(音楽も)変ります」「どうしたらリズム感がつくのでしょう?」「普通に歩ける人はリズム感が悪いということはありません。自分で拍を感じながら歌うこと、拍の中の子細かいビートを感じること、揃えることが大事です。」そして、手拍子の練習を小学生レベルから大学生レベルまで実技指導。
 最後は、定期演奏会でも演奏する「Swingin’ with the Saints」と「HALLELUJAH」の2曲のレッスン。英語の発音を明確にすることで音楽もリズムも浮かび上がってくるということがわかりましたよね。
 「楽しかったです。元気がもらえました。」「発声がとてもよかった。合唱団の練習でも取り入れてほしい。」「やればできるんだという気になりました。」「一人対二百人なのにすごい迫力でした。」「ピアニストがカッコよかった。(?)」など、参加された方にとっては、いつもと違う世界の音楽に触れてたくさんの発見があり勉強になった一日だったのではないでしようか。
 朝早くから椅子並べなどの準備を手伝ってもらった、ゴスペル団員のAくん、Iくんを始め団員のみなさん、ややこしい受付でご苦労をかけたみなさん、接待から写真まで大忙しのYさん、他にもいろいろとお手伝いいただいたみなさん、どうもありがとうございました。
 定期演奏会では、講座で勉強したことも生かして、これまでとは違う関西合唱団の姿を見せられるように努力していきましょうね!【演奏教育部長 テノール Y】

2003.5.8
No.0313
ゴスペル講座の感想
 リズム、音、言葉(英語)をちゃんととれない私は、譜面を追うばかりでしたが、12/8のリズムを感じて歌うことがノリにつながるなぁと思いました。発声では、身体と心を解放しリラックスして声がだんだん出ている感じでした。実は背骨の病気でちょっと前までつかまりでしたが、筋力の維持をはかりながら好きな歌に参加したい。亀渕さんの話に”リズムを感じて歌えたらええやろな”と。どこまで続けられるか不安もありますが、歌いながら考えようと思っています。まわりの声と合わせられるよう聴き耳をたて楽しみたい。【特別団員 アルト M】

2003.5.8
No.0313
ちょっと裏話
 私は亀渕さんの接待係となりドキドキしていましたが、アシスタントの方が適当にやりますのでいいですよと言われ少しホッとしました。亀渕さんは控え室に入られるとすぐに資料に目を通されていました。自分のことより「黒木は曲のアレンジも歌もやるんです」と宣伝し、テーブルのキーボードに目をやり、「黒木、キーボードがあるわよ。良かったわねぇ」と言っておられました。
 一部が終わり、亀渕さんが汗だくだくになって戻ってこられたので声をかけると、「服の下がランニングで脱げなくてねェ、でも心配しないで何とかなるから」と私の背中をポンポンと叩いてくれはりました。うれしかったです。
 最後は、ピアニストの顔が見たいとやってきたOさんと一緒にお見送りをしました。【アルト Y】