機関紙「くれっせんど」より

2010年8月 1022号〜1024号       バックナンバー  現在

2010.8.26
No.1024
月例エッセイ
交響曲第一番“HIROSIMA”  守屋博之
 被爆二世で全聾の作曲家、佐村河内守(さむらごうちまもる)の交響曲第一番“HIROSIMA”を聴いた(8月14日京都コンサートホール)。指揮・秋山和慶、演奏・京都市交響楽団。オーケストラの演奏会でこんなに感動することはめったにない。
 1963年うまれの佐村河内守は、高校時代からすさまじい片頭痛をわずらい、聴力にも影響がでた。やがて極度の耳鳴りが続く慢性的な頭鳴症となり頭の中で轟音が響いているという。35歳で完全に聴力を失った。耳鳴りの発作は全身のけいれん、硬直を引き起こすので発作を誘発する光を避けなければならない。暗い部屋にいるか室内でもサングラスが必要だ。彼は初演に当たっての言葉で「たしかに私の生は闇に包まれています。しかし、私にとっての真実の音はこの闇の底でしか得ることができません。これからも、甘んじてこの闇に留まり続け、たとえ地を這うようではありながらも、闇の中の“小さな光”を紡いでゆく覚悟です」と言っている。肉体的にも精神的にも想像を絶する世界を生きてきた人だ。
 3楽章からなる曲の演奏時間は70分強。若いころからロマン派志向のあった彼の音楽は、聴くものの胸にぐんぐんとせまってくる。被爆二世として核兵器のない世界のためにたたかうことが自分の使命であり、自分にできることは作曲でそれを貫くことしかないという信念のもとにつくられた彼の音楽は激しく、しかもかぎりなく美しい。彼が闇の中で紡いだ“小さな光”は私たちを強く大きく励ましてくれる。
 このコンサートを聞きにきていた広島市長の秋葉忠利さんは、当日のパンフレットにメッセージをよせ、次のように言っている。「交響曲一番は、佐村河内さんが被爆体験の継承と核兵器廃絶への祈りを込め、自らの闇と原爆の闇とを重ね合わせて作曲された名作で我々核兵器廃絶を願う世界の都市や市民に大きな希望と勇気を与えてくれます。それは、佐村河内さんの人間を愛し平和を願う音楽が、私たち一人ひとりの中にある「最善」のものを引きだす力を持っているからです。(後略)」【守屋博之】

2010.8.26
No.1024
レガーテコンサート(8/22日)堺サンスクエアホール2
 なかなかシフトが決まらずに、急遽、聴きにいけるようになった私は、チケットを持たずに会場に向かいました。天王寺駅で荒井さんに会い、一緒に行きました。二人とも今回の会場には初めてでしたが、駅から近くて迷うことなく到着しました。
 400人のキャパで、既に超過販売しているので私は、開演まで待たされることになったのですが、外で待っていると、来れなくなった人がいるということで、一枚持って来られました。3人ほど当日券を待っている人がいたのですが、譲りあっているうちに私に券が回って来ました。
 北さん親子の隣が空いていたので、そこに座り、鑑賞する事になりました。
 舞台は、いずみホールと同じで、緞帳がなく、「歩くうた」をうたい、歩きながら出てこられました。ステージング・演出もよく練られていて、あっという間の2時間30分?でした。
 外山雄三さん作曲の初演作「千鳥ヶ淵で」は聞き応えのある作品で、音楽創りもよく、さすがレガーテと思いました。戦争について、あらためて考えさせられました。
 平野雅世さんのジュピターのソロには感動しましたと同時に、一緒に歌っているときのソプラノのひびきが、一層良くなっているのもわかり、核になる人の響きに合わせて歌うことの大切さを思い知らされました。
 ゲストの「King of Brass」もよく知っている曲を演奏されて、楽しく聴くことが出来ました。音量を心配していたのですが、程よい感じでよかったです。
 素晴らしい感動をもらい、ありがとうございました。【アルト1 M】

2010.8.26
No.1024
(編集後記)
まだまだ暑い日が続いていますが、秋の取り組みも多いので、頑張って歌っていきたいと思いました。(パ)

片面を作ることになり、編集するのに四苦八苦・・・。センターにいると、9月5日の声楽発表会に向けた練習で団員が一所懸命練習する声が響いています。様々なことにがんばりましょう。(さ)

2010.8.19
No.1023
2010年度「僕らのふだん着コンサート」(8/8日)大東市サーティホール多目的室
北河内地域音楽会に行ってきました。
 8月8日(日)北河内地域音楽会に審査・講評委員として参加しました。「北」がつくので東大阪より涼しいかなと期待しましたがやっぱり暑かった。
 音楽会のプログラムは、第1部がコンクール形式の発表会、第2部は音楽交流会でした。印象的なのがオープニング。地域の「華笑舞」(はなしょうぶと読みます)によるよさこい踊り、合唱発表会がはじまりますよではなく、楽しい音楽会が始まりますよと思わせる演奏でした。
 さて、合唱発表会。最初がなんと「ポマB班」、司会の変なイントネーションで紹介がありましたが、「ひとつのピース」「おてもやん」を熱演しました。ピアニストは、研究生の伴奏をお願いしている森本さんでした。私は審査の立場にありながら「ハラハラ、ドキドキ」ものでした。でも立ち姿や、笑顔あふれる表情などさすがでした。その後地域で長く活動する「合唱団なかま」や日本のうたごえ祭典にも推薦される「交野うたう会」「コール大東」の演奏があり、少人数ながらも毎年参加している「合唱団フーガ」それからそうそう女性3名がギターを抱えて演奏した「スリー・ホープ・ナイン」そして、初参加の「ハジメマシテ」の演奏でした。「ハジメマシテ」は、20名近いウソ偽りのない青年のグループでした。
 計7団体の演奏が終了後直ちに審査委員会、出場団体の2分の1を推薦できるのですが、推薦基準外や辞退の団体を除くと4団体から3団体を推薦することになり、「交野うたう会」「コール大東」はすんなり決定したのですがもう1団体を推薦するのに時間がかかりました。審査の結果「ハジメマシテ」を推薦しました。また、「スリー・ホープ・ナイン」「合唱団フーガ」さんには、小編成発表会へ出場していただくようお願いしました。
 で、音楽交流の第2部わし見とらんのですよ。かなりおもしろかったらしいけど、わし見とらんのですよ。くやしいなあ!
 北河内地域は、サークル協議会が機能しており京都から山本ちゅうやんを招いての勉強会と音楽交流会を持ったり、地域にうたごえを広げる可能性をたくさん持っていると思います。1部、2部とも来年はもっと増えたらますます豊かな音楽会になるだろうなと思いつつ住道から団常任委員会に参加するため鴫野へとむかいました。【バス1 T】

2010.8.19
No.1023
北河内合唱発表会を終えて・・・
 今年もポマBさんの伴奏をさせていただき、大変感謝しています。ポマBさんは歌もお上手で、その上いい方ばかりで、昨年同様たいへん楽しい思いをさせていただきました。
 今日が終わってしまって、今とても淋しい気持ちです。でも、ありがとうございました。【ポマB班 伴奏 森本亜紀】

2010.8.19
No.1023
北河内地域音楽会「僕らの街のふだん着コンサート」に参加しました!!
 8月8日(日)大東市のサーティーホールで行われた「僕らの街のふだん着コンサート」に参加しました。去年は仕事があって、やっと会場にたどり着いた時にはポマBの演奏が終わっていたという悲劇だったのですが、今年は練習もリハーサルも勿論本番も参加できました!地域合発に初参加です!!
 当日は12人の参加で、練習では「おてもやん」の歌詞が出てこなくてハチャメチャ・・・定期演奏会で歌っているはずなのに!?何度も何度も繰り返し練習をするもののなかなか完璧な演奏にならず、テノール1のSさんから「このままでは舞台に立たせられない」とまで言われ、どうなることやら・・・という状況だったのですが、本番はバッチリ歌え、審査員の講評も「表情が良かった」「立ち姿が良かった」「さすが関西合唱団」と褒めてもらいました。良かったぁ〜!!
 一番はじめの演奏だったので、他の団体の歌もゆっくりと聴けました。知っている歌も他の団体の方が歌うと、またひと味違った感じで良かったです。全体的にあったかい雰囲気で、タイトル通りの「ふだん着コンサート」だなぁと思いました。第2部ではバリトンのソロ演奏や若い人たちの踊り、シングアウトと大盛り上がりで楽しかったです。欲を言えば・・・合発の発表団体が7団体と少なかったので、もう少し参加団体が多いといいのになぁ〜と思いました。私の働く医療生協にも歌のサークルがあるので、ひと声かけて来年は一緒に参加できるといいな・・・と思ってます。
 コンサートの話はそのくらいで・・・リハーサルが終わり本番までの間にみんなで食事に行った時の事です。バス2のFさんが斜め横断をする際にガードレールをまたいだのですが足がひっかかり転倒・・・その場では誰も「大丈夫?」のひと声がなく、「Fさん足が上がってない〜」と。その場に居ずに後で話を聞いたアルト1のYさんが「Fさん大丈夫?」と優しい言葉をかけているのを聞いて、思いやりが欠けていたなぁ〜とちょっと反省・・・もっと仲間を大事にしなきゃネッ!!!【ポマB班 ソプラノ2 K】

2010.8.19
No.1023
グローバルピースコンサートを聴きに行って
 はじめの打楽器と詩の朗読という初めて聴くコラボは、中身は重いものでありましたが、楽しく聴かせてもらいました。音大の先生のチェロは一人での演奏とは思えない複雑な感じで、かつ、とてもきれいでした。そのあと、「トスカ」のハイライトのアリアをオーケストラ付で聴かせていただきましたが、いいものを聴くとやはり、「たまには、クラシックを聴かなあかんな」とつくづく思いました。【ソプラノ2 A】

2010.8.19
No.1023
8/27(金)95期研究生うたう会に向けて
(8/13レッスンより)
 お盆休みを返上しての練習。参加は半分だったもののみんなの気持ちはひとつ。22日の特別練習を入れても2回のみの練習。修了演奏会のステップになるよう、それぞれ役割分担し、力を発揮しています。そして、毎回の話し合いもスムーズに進んでいます。
 チケットの普及については、8/6現在で入金・確約で12枚。20日には目標の25枚をやりきろう!と気合いが入ります。
 19日に宣伝に来ます。温かく迎えてあげて下さい。それまでに、「(団から)○枚入金!」の報告が出来ると研究生も頑張れると思います。よろしくお願いします。

2010.8.19
No.1023
機関紙部より
 8月16日(月)練習後に合唱発表会の選曲についてみんなで意見交換しました。「はがゆい」と「Heal The World」についてみなさんの想いをお寄せ下さい。

2010.8.5
No.1022
北河内地域音楽会 2010年度「僕らのふだん着コンサート」(8/8日)にむけて
 8月8日(日)大東文化センターのサーティーホールで行われます。合唱発表会の部は7団体(合唱団なかま、スリー・ホープ・ナイン、交野うたう会、合唱団フーガ、コール大東、ハジメマシテ、関西合唱団ポマB班)。ミュージックチャンプル(交流)では、華笑舞、バリトンソロ、たんぽぽの愉快な仲間たち、ハジメマシテ、が参加して下さいます。名前を聞くだけでも「どんなんかな?」と来てみたくなりませんか?
 北河内サークル協議会は、毎月第3金曜日に会議をしていますが、地域音楽会に向け5〜6月は各1回と7月は2回の計4回、話し合いをしてきました。なかに若い保育士さん(大きな男性!)が参加してくれていて、彼にしてみればおじいちゃん、おばあちゃんのような年齢の私たちの中にすっと入り、一緒に準備をしてきてくれました。
 今、音楽会はなんといっても「若者の活躍!」が期待される音楽会となりそうです。それからうたごえ新聞の拡大にも努力しなければなりませんね。【ポマB班 アルト1 Y】

 ポマB班は、8月8日のコンサートに向け猛特訓中。「ひとつのピース」を歌うことが初めての団員も多く、この歌を中心に練習が進んでいます。
 合唱団で最後の地域コンサートのため、班としては精一杯頑張って「ひとつのピース」で平和への思いを伝え、「おてもやん」で会場の雰囲気を盛り上げることが出来たら、と思います。
 全体の練習や個別の練習を行い、関西合唱団ポマB班の様々な思いを集中し、コンサートに臨みたいと考えています。14名が参加予定です。【ポマB アルト2 O】

2010.8.5
No.1022
9の日宣伝
 この宣伝にかかわって「やり続けることの大変さを感じると共に、『ねがい』の歌詞通り粘り強く突き進むしかない」の思いが、ない交ぜになっています。みんなで何事にも一列に並んで進めることは不可能でも、ほんの少しの行動、思いで喜びに変わることも多々あります。一緒に行動し、みんなで励まし合っていきましょう。

2010.8.5
No.1022
うたごえ新聞拡大〜千羽鶴キャンペーン〜
 うたごえ新聞の拡大が年間を通じて取り組まれています。
 この間の成果としては、うた新部長のアルト2のHさんから「3ヶ月だけど購読してくれる人がいた」との報告がありました。うた新部長自らのがんばりにみなさんも奮起して共に各1部拡大を目指しましょう。
 全体の中でも発言されていると思いますが、「年間1人が1部を増やそう!」をみんなでやりきってしまえば合唱団の目標(30部)も軽く突破ですよ。月1のカラー化と内容がうたごえだけにとどまらず充実している、と感じるのはみんなの共通認識?!ですよね。
 全国のニュース(bX)を見ていても新団員や元団員にも声をかけているとのこと。やること一杯ですが、この休みを利用して行動してみませんか?そして、嬉しいニュースを部長に即、報告しましょう。

2010.8.5
No.1022
2010年ピースフェスタ門真−核兵器のない世界を子どもたちに−
核兵器廃絶に向けて大きな一歩を踏み出すチャンスの年・・・
 7月31日(土)、ピースフェスタ門真。暑い中、また長時間にも関わらず、多くの団員の皆様に参加していただき、ありがとうございました。
 この催しは今回で16回目を迎えました。北河内地域担当としてポマト班(現ポマB班の北河内地区)は多分、2又は3回目くらいから関わっていると思います。特に今回は、最後まで不安の種だった、高校生との合同曲「We Are The World」。高校生のリードで、ノリで、予想していなかったほどの盛り上がりを見せ、閉幕となりました。
 実行委員長の門真六中の先生から報告メールをいただきました。「・・・生きる喜びを深く感じとり、戦争の悲惨な実相を謙虚に学ぶ事が、歴史を歪め、戦争準備への動きに真正面から立ち向かう意思を育てる事を今年も実感できた集いでした。」
 私たちの演奏がその一助になっているのであれば、これほど嬉しい事はありません。これも団員の皆さんの協力のおかげです。改めて御礼申し上げます。【ポマB班 ソプラノ2 Y】

2010.8.5
No.1022
95期研究生 元気もりもりうたう会(8/27金)大阪音楽センター会館
 今期は研究生主催で開催します。チラシ・チケットが完成しました。プログラム案もできてきて、シングアウトの練習やいろんな相談でにぎやかに話し合っています。センターの2階が一杯になる宣伝普及もこれからですが、団員のみなさんもたくさん参加して盛り上げてもらえますよう、よろしくお願いします。
 チケットは自分の分を払うか、知り合いを誘っていただくかどちらでもOKです。1枚分は是非お願いします。

2010.8.5
No.1022
レガーテコンサート
(8/22サンスクエア堺、9/4いずみホール)
 山本恵指揮者からチケットを購入された方も多いかと思います。
 しかし、要請が来ております。9/4(土)の要員が不足しています。是非、お力をお貸しください、とのこと。都合のつく方は、早急に佐藤までお知らせください。よろしくお願いいたします。

2010.8.5
No.1022
(編集後記)
 急な原稿依頼をしても対応してくれたソプラノ2のYさん、有り難うございました。しかし、「くれっせんど」作成には並々ならぬ努力が要されます。是非とも取り組み後には進んで原稿を提出していただきますよう重ねてよろしくお願いいたします。(さ)